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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.3-3

「…病院送りが、いいんだってよ……ってめぇ、ふざけんな、ごるああああああああっっっ!!!!!」

間一髪魔の手からダッシュで逃げるが、太刀川が不可解な日本語を叫びながら猛ダッシュで追いかける。
鬼!悪魔!人でなし!神様、ここに人の姿をした化け物がいますうぅぅっ、等と今井は逃げながら思うのだった。



「はあぁぁ、スッキリしたっ」
スッキリとした笑顔で太刀川が言った。
さっきまで般若顔で追いかけていた人物だとは思えない程の爽やかな笑顔だ。
「…ひでぇ。本当に病院に送られるかと思った」
痺れる腰をさすりながら、今井はプールサイドに横たわった。

そう、あの追い掛けっこの終着点は外のプールだった。


自慢の跳躍力を駆使して、今井はフェンスを飛び越えてプールサイドに降り立った。
体育教官室から離れたこの場所は、授業が始まっても物音すらしない程静かだった。
(らっきー、ここでサボっちまえ)
太刀川からも、面倒臭い古典の授業からも抜け出した今井は、この場で難を凌ぐ事に決めたようだ。
気持ちいい風に吹かれて、プールサイドにしゃがむ。水面に写る自分の顔…………だけじゃなかった。

……ドガッ、っバッシャャャーーンッ

水面に写っていたのは、今井の後ろに太刀川の姿だった。
「っぶ、っくそ、てめ…不意打ちッ」
水を含んで重くなった制服が体に纏わりつく。
「まだまだ」
口許を歪ませて、自分だけちゃちゃっとズボンを脱ぎ、太刀川はプールに飛び込んだ。
「てめ、んなに…」
今井はいきなりの水飛沫を顔面に浴び、困惑顔で太刀川の様子を伺う。
飛び込んだまま、太刀川は未だに上がって来ないからだ。水面は派手な飛び込みで波立って、太刀川の様子がよく見えない。
「……おい、太刀か…」
声をかけた途中で思いっきり足首を引っ張られた。
勿論、瞬時に太刀川の悪戯だと確信する。

にやりと、水の中で太刀川が笑う。今井もつられて笑った。

結局、二人の中ではどんなに喧嘩をしても、全ては丸く収まってしまうのだろう。

足首を持つ手を放され、お互いの手を掴んだ。
そして二人はそのまま唇を合わせ、酸素を分け合う。
小さな泡が二人を包み、全身を浮力に任せてキスをする姿は、まるで宇宙空間の様な別世界を想像させる。

二人は夢中でキスを交わす。

プールの底に足を付けて立ち上がり、水面から上半身を出して現実に戻っても、二人はキスを交わし合った。


そしてそのまま、もつれ合う身体は、言葉よりも一つになる方法を選んだのだ。


二人はもつれ合う様にキスを交わしながら、プールサイドのベンチまで移動した。
ひさしに遮られ太陽の光が幾分柔らかく感じる。

太刀川は十センチ程低い今井を組み敷いて、キスの雨を降り注いだ。

「…っ、っふ…」

鼻から抜ける甘い吐息。クラスで不良扱いをされている今井からは、普通想像が付かないだろう。
サッカー部でフォワードの花形である反面、校則違反の常習犯で不真面目を絵に描いた様な今井。
笑うと白い歯が可愛い所や、口は悪いが面倒見がよい所は、きっと、太刀川だけしか知らないのだろうが。


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