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真実の唄
【理想の恋愛 恋愛小説】

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真実の唄-7

「お風呂空いたよ…って、鈴子はもう寝たのか」

「えぇ」

「何の話をしてたんだ?」

「女の直感の話よ」

「直感?」

ふふっと含み笑いする私に、彼は不思議そうな顔をした。
壁の写真を見つめていると、彼はひらめいたように言った。

「もしかして昔の話?」

「……内緒」


彼は出会った頃から、今でも私の誕生日に花束をくれる。
初めて会う約束をしたときも、花束をくれた。


『初めて見たときの君は胸元に花のコサージュをつけていた』


まさか、彼がそこまで覚えていたとは思いもしなかった。

ドライブの前日に洗車された綺麗なフロントガラスはお互いをどう写したのだろう。




私は運命とは呼ばない。

ただ強く惹かれ合っただけのこと。


運命なんて曖昧なものは信じていない。


ただ自分の感じた直感、本能………それが真実。



理想的なんて言われるけど、理想的な恋愛なんて求めるものじゃない。
自分でつくるもの。





今思えば、空白の二年間があったからこそ…初めて見たとき、一言も交わさなかったからこそ…余計に記憶の片隅から離れなかったのかもしれない…っと彼は笑った。





そんな私と彼の出会い。




      END


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