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《魔王のウツワ》
【コメディ 恋愛小説】

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《魔王のウツワ》-3

「遅刻すんなよ」

友として、せめてもの情けを掛け、学校への道を歩いていく。
七之丞はああ見えて意外とタフだから、多分大丈夫だろ。しかし…

「…何で…こんなのだけが友達なんだ…」

世界は理不尽だ。

こんなバカでも、学校では結構な人気者で、女にもモテる…

俺はこの目付きのせいで様々な苦労をしてきたというのに…
友達にしたってそうだ…

『…真桜って意外といい奴じゃん』

これは中学の時、3年間一緒のクラスだった奴に言われた台詞である…
しかも…中3の三月に…

俺は口下手プラス、ハスキーな声の為、人と話すのが苦手だ。
それに目付きの悪さが合わさった時…
話しかけると必ず言われるのが…

『…ひっ!…ごめんなさい!すみません!許してください!』

の三拍子だ…
別に何にも怒ってないし、何かしようというわけではない…
ただ…俺も話に混ざりたい…昨日のTVで盛り上がりたいだけなのだ…

「はぁ…」

口から溜め息が漏れる。
始業時間まで残り10分。後ろは振り返らず、歩いていく。

※※※

授業中。
至って静かだ。
ただ…ヒソヒソ声はするが…

『…何で…魔王と一緒のクラスになっちまったんだ…』
『ば、バカ、目ぇ合わせんな…消されるぞ!』

こんな雰囲気にも慣れている。

「えぇー、じゃあ次の英訳を…今日は…18日か…
えっと…出席番号18は…ッ!」

英語の老教師が言葉に詰まった。
出席番号18は俺である。
一瞬、俺をちらっと見ると、直ぐさま名簿に視線を戻す。

「…と思ったが、18を足したり…引いたり…掛けたり…割ったりして…1番、相川…」

どうやったら、1番になるのだろうか…

そして、不意打ちをくらった相川は意味不明の英訳を発表している。


と、まあ…こんな感じで授業は進む。


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