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Breather
【二次創作 官能小説】

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Breather-9


ーーーーーコンコンコン・・・・・




「・・・お休みのところ失礼します。宜しいでしょうか」



「どうぞ」



ドアの向こうから聞こえてくる別の侍女の声に、セリスははっとして物思いを中断させる。

ここで室内に入ってきた侍女から王妃に対する来客の存在が告げられた。



「エドガーではなく、私に来客・・・・・?今日の謁見希望者は午前中だけの筈だったんだけど」


「左様です。御本人はエドガー陛下不在の件は承知されており、あくまで長らくご無沙汰していたことに関するご機嫌伺いということで非公式にと・・・・」


ここで侍女の口から来客の名が告げられた。



(・・・・・!!!!)



周りにいる侍女達に自身の動揺が伝わらないように平然と振る舞ったつもりだったが、
セリスの脳裏にかつて領主の館で共有した時間の記憶が鮮明に蘇ってくる。
その記憶により、ドレスの下のセリスの裸体が反応し白い肌は微かに熱を帯びた、ような気がした。




「・・・・・そうね、あの方が相手なら暇な時間を過ごすのにもピリオドを打てそう。

この部屋にお通しして。・・・それから紅茶を淹れ直してもらえるかしら。あと茶菓子の替えも」



「かしこまりました」





セリスの言葉を聞いて、正面で座っていた2人の侍女も腰を上げ3人揃って一礼し部屋を出ていく。

後にはソファに座るセリスだけが残された。


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