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Breather
【二次創作 官能小説】

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Breather-3

「こうも長い時間、息抜きもできないなんて・・・・正直たまったもんじゃないわよ」



肩が動くくらい大きなため息を吐き、目の前の円卓上で湯気のたつコップを手にすると一息で中身の紅茶を飲み干した。

ここで漸くセリスは眼の前に座る侍女達が向けてくる視線を気づいた。



「・・・あ、ごめんなさい。私がお茶の相手で呼んだのに、変な愚痴を聞かせてしまって」



「・・・いえ、お気になさらずに。王妃様がこうして城に出ることもできずに退屈されているのはよく分かりますから」



「ありがとう・・・・・」




侍女の同情の言葉も内心辛いセリスだった。


公務の合間に図書室に腰を据え、室内に設置された10個近くの書架から興味のある本を取り出し、1人静かに読書するのがセリスの趣味になっていた。

或いは元々の趣味である刺繍をしたりするのにも、雑音の少ない図書室を利用している。

あとは城内にある温室での薔薇の世話や侍女を呼んでお茶の時間を過ごすのも、セリスが王妃として可能な息抜きであり暇つぶしのツールであった。




(とはいうものの・・・・・)




(毎回毎回ではね・・・・・本当は外で思う様羽を伸ばすのが一番なんだけど)






(やはり刺激がない生活では・・・・)





ここでセリスの脳裏に、一昨日の夜の出来事の記憶が蘇ってきた-------






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