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その男、ライデン PART 3
【サスペンス 官能小説】

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その男、ライデン PART 3-1

足音のようなものが聞こえる。気のせいかもしれない。女は誰かに後をつけられている気配を感じた。歳は20代後半。北風が冷たい晩秋の夜。仕事を終え駅に向かう一本道。見通しはいいのだが両サイドには雑木林があり都心からは離れた郊外のこの街は、夜9時を回れば車も人もなくひっそりと静まり返っていた。残業する予定ではなかったが、自分に気がある同僚のブ男と帰るのが嫌で一人会社に残ったのだ。先週わいせつ事件が起きたこの通りを一人で帰ることを今更ながら女は後悔した。

女はハンドバックをコートの前にしっかりと抱えて、小走りに駅に向かった。
怖くて後ろを確かめる気にはなれなかった。風に落ち葉が舞っていた。長い髪に落ちた枯れ葉を手でふるおうと立ち止まり下に向いた瞬間、背後から口を押えられ女はそのまま雑木林の中へと引きずり込まれた。

雑木林の中を何者かに引きずられ50メートルほど、もう道が見えないくらい奥まで女は連れ込まれた。そこには人1人入るほどの深さ1メートルの穴がすでに掘られていた。
「飯田めぐみだな?」
拉致した男は初めてしゃべった。女は頷いた。恐怖で声も出なかった。全身が震えていた。そして穴が視界に入ると叫んだ。
「お願い、殺さないで!」
男は黒いコートのポケットからナイフを出した。
「服を脱げ!」
「え?」
「聞こえただろ?服を全部脱いで裸になれ!」
「わかったわ。何してもいいから殺すのだけは勘弁して」
めぐみはコートを脱ぎ、ジャケットを脱ぎ、ブラウスとスカートも脱いだ。そして体をぶるぶる震わせながら
「寒いのよ、これでダメ?」
「だめだ。ブラジャーもパンティも脱げ!」
「ねえレイプが目的ならホテルに行くから、今はこれでいいでしょ?」
「だめだ。下着も取れ。全裸になれ!」
男はナイフをめぐみに向けた。

めぐみは言われるままに素っ裸になり胸と陰部を手で隠した。
「手をどけろ、足を開け」
めぐみは言われるままに従った。整った丸びを帯びた両乳房の先端は寒さで硬くなっていた。黒い陰毛の影から何やら液体が流れだした。めぐみは太ももをひくひくさせながら羞恥心のあまり下を向いた。

「白井文雄を知っているな?」
めぐみはゆっくりと頷いた。
「今どうしているか知っているか?」
めぐみは首を横に振った。
「あなた、彼に頼まれたの?」
「彼はもうこの世にいない。横領の濡れ衣を着せられ、3日前に電車に飛び込んだ。奥さんに遺書を残してな」

「おまえは本当の犯人知ってるだろ?」
めぐみは首を振った。すると男はナイフでめぐみの左胸のトップ、乳輪あたりを鋭く切りつけた。長さ5センチほどの切り傷から血がにじみ出ている。
「痛い。痛い。助けて」
「まだ白を切るか?」
「知らないわ。私は何も知らない」
すると今度は右胸の乳輪を鋭く切りつけた。
両乳房の乳輪から血が流れてきた。
「おまえは上司と寝ることで自分の罪を白井さんになすりつけたんだろ?」

男は何か所もめぐみの乳房を切りつけた。
「やめて、お願いやめて」
「このおっぱいで、上司を言いくるめた。この悪いおっぱいでな。そうだろ?」
「そうよ。全部認めるわ。だから助けて。今夜のこと誰にも話さないから助けて」
女は地面に倒れ込んだ。男は一呼吸置いた。

〜1か月前〜
元刑事のライデンは在職中の上司だった寺越に呼び出された。場所は都心オフィス街の地下にある『BAR橘』だ。数名の女性店員は紙製の下着姿で接客している。つまり水をかけたら胸も陰部もスケスケ丸見えなる。照明は薄暗く店内に誰がいるかすぐには分からない。店に入って目が慣れるのに時間がかかった。


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