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【学園物 恋愛小説】

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find out Eve-4

「おっじゃまっしまーす」

織華はなんかハイキング気分らしい、元気に入っていった。絵実は一人暮らしらしいから言っても言わなくてもあんまり変わらない気がするが。

「おじゃまします」

織華の後に続いて入る。

「わー、なにもない部屋だねぇ、これでホントに生活できるの!?」

織華の言う通りだった、リビングは結構広いのに必要最低限のものしかなかった、と言うか、テレビがないのは驚きだ。一人暮らしでも普通あるだろう、かろうじてCDラジカセがあるくらいだ。

その本人はテーブルの傍にポツンと座っている。

「じゃあ私達買い物行くけど、絵実はどうする?」

絵実は少し織華、俺と視線を動かし、また織華を見る。

俺は訳分からなかったが、織華は分かるようだ。

「なっ!」

織華はいきなり驚いたように声をだしそれからだんだんと顔を赤く染める。

「絵っ絵実の馬鹿!」

織華はそのまま恥ずかしそうに言い、先に出てってしまった。

俺はとても付いていけない。

「絵実、お前織華になに言ったんだ?」

と一応聞くと

「内緒」

と少し悪戯な笑みで返された。

「まぁ、いいわ。じゃとりあえず留守番頼む」

俺は織華を追いかけようと出た、後ろからは微かにだけど「いってらっしゃい」と聞こえた。



織華は近くのスーパーに居た。

「ったく先行くなよ、探した」

声をかけるとビクンっとして、こっちを向いた、まだ少し顔が赤い。

「織華、顔まだ赤い」

「えっ、ウソ」

と恥ずかしそうに顔を片手で覆う、買い物カゴはさすがに落とさなかった。俺はその買い物カゴをヒョイと奪って、織華をつれて歩いた。しかし赤面状態の織華は全く別人になったようだった、ずっと黙ったままだし、生クリームもってきて、といえば生クリーム絞るヤツだけ持ってきたり。しょうがないのでほぼ俺一人で買い物を終え、やっとの思いで外に出た。

織華はやっと落ちついたようだ。

「織華、マシになったか?」

俺は結構買いすぎて重くなった袋を持ちながら言ってみる。


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