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ハツミ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ダイチ 〜4th story〜-1

ぼんやりとした意識の中、互いを求め合う男女の姿が映っている。
細く美しい脚を高く持ち上げられ、男から与えられる快感に悶える女。
髪を振り乱し、激しい抽挿によって貧欲に快感を求める男。
激しい交わりのせいか、一糸纏わぬ2人の肌には汗が浮かんでいる。
「うっん!あっ……トモキ!!」
女が男の背中に腕を回し、激し過ぎる快感に耐える為にその背中に爪を立てる。
男はその痛みさえも快感に変え、深く深く、腰を打ち付ける。
「……くっ、すっげぇイイ……。」
女を愛おしむような視線で見つめる男は、不意に指を女の淫芯へと運んだ。それを指で弾き、摘み、溢れ出た愛液を掬っては塗り付け、女を絶頂へと誘う。
そして声にならぬあえぎを漏らす女の口を自らの唇と舌で塞ぎ、空いた片方の手では、掌に収まりきらない程の胸の膨らみをこね回す。
「……あっあぁぁっ!トモキ!もう駄目!私壊れちゃう!お願い、中に…中に!!」
「はぁっ、はぁっ、うっ…ハツミ!!」


『うわぁぁぁ!なんつぅ夢だぁ〜〜!!!』
俺の意識は突然現実へと引き戻された。
そして現実へと引き戻されると同時に、こんな夢を見てしまった自分への罪悪感を覚える。

―スマン!霧島ぁ、葉摘ちゃん!―

俺は心の中で、夢に登場した2人に詫びた。

俺がこの2人の関係を知ったのは昨夜の事だった。
職場の後輩である霧島 智輝<キリシマ トモキ>が俺に恋人を紹介したいと言い、俺は喜んでそれに応じた。
『なぁ、どんな娘なんだ??』
「へへへっ!まぁ、それは直接会ってからって事で!」
俺と霧島が出会ってから3年が経つが、霧島が俺に恋人を紹介したいなんて言ったのは初めての事だった。
背の高い筋肉質の体、誰もが好感を持つ甘いマスク、それに程良い個性を出している長い襟足の髪、性格も明るく素直。こんな霧島を世間の女の子が放っておく訳は無かったが、根は真面目な霧島が安易に恋人を選ぶ事は無かった。
そんな霧島が選んだ女の子がどんな女性なのか、俺は素直に興味があった。
霧島達が付き合い始める以前、霧島がせっせと彼女へのプレゼントを選んでいる姿を目にしていた事もあり、それは尚更だった。
『なら、出逢いだけでも先に聞かせてもらおうか。』
俺は、まるで取り調べに当たる刑事の様な口調で言った。
「嵩原さん怖っ!!」
霧島はそう真顔で言ったが、素直に彼女との成れ染を話し出した。
「簡単に言えば…俺の一目惚れなんです、擦れ違い様に。で、俺が声掛けて……。」
『お前がナンパ?!意外だな!』
俺の余計な相槌に苦笑を浮かべながらも、霧島のノロケにも似た成れ染め話は待ち合わせの店に着くまで続いた。
そしていよいよ、霧島の恋人との対面の時は来た。
「遅くなってごめんなさい!」
そう言って現れた女の子に、俺は目が飛び出てしまうのではないかという程驚いた。
動きに合わせて揺れるサラサラのロングヘアー、小さな顔、それに並ぶ美しいパーツ達、そしてテレビや雑誌に映るモデルや芸能人達にも見劣りしない抜群のスタイル。
どれを取っても美しく、華麗で、素晴らしかった。
だが俺が驚いたのはその事だけでは無い。
『葉摘ちゃん?!』
そう、俺は彼女の事を知っていたのだ。
「驚いた?久し振りね。」
『そりゃ驚くって!もう2年振り位になるんじゃないか?!』
彼女は俺の驚き様に、クスっと静かに笑った。
「そうね。嵩原君と最後に会ったのはまだネイリストになりたての頃だったものね。」
そうそう!と俺が相槌を打ち、このまま話題は思い出話しに移ろうかと言う時、戸惑い気味に霧島が言った。
「あの〜、どぉゆぅ事?!」
そんな霧島に対し、彼女は説明を始めた。


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