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女らしく
【コメディ 恋愛小説】

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女らしく【17】『霊剣と妖刀とすれ違い』-5

「…返事はまだ出せない…ごめん…」
「……うん…」

今は依頼に集中してくれってことなのか…

「…ごめん…」

また…大和が謝った…

「…わかっ…」

ザッ!

耳元のトランシーバーが反応した。

『全員に連絡!結界が破られた!!場所は…』

シャラン…

背後で鞘鳴りがした。
見たところ若い年齢の男の幽霊が禍々しく、鈍い光を放つ剣をダラン、と構えている。

『マコト達の近く!』

ガキィン!

斬り掛かってくる禍暁に対し、大和が素早く宵闇を抜き払い、二振りの刀が互いにぶつかりあった。

「…交戦した!応援を頼む!」
『了解!』

通信終了と同時に、霊符を飛ばし、大和の援護をする。

しかし、相手は大和と斬り結びながら、霊符を易々と瞬く間に只の紙に変えていく。

「…嘘だろ…」

霊符は紙と言っても、オレの霊力により強化されているので普段ならば鉄よりも堅いはずなのに…

一旦、後ろに跳び、相手との距離をとる。

オレの隣りでは宵闇が清かな白刃を、闇の中では禍暁がくすんだ黒刃をそれぞれ晒している。

「くっ…」

もう一度、霊符を飛ばした。だが、結果は同じ…

「…何でだ…」

何故か霊符が全く効かない。

「…マコト…落ち着け…力が乱れてる…」

隣りから大和が宵闇を構えながら言った。

「俺が引きつけるから、隙を突いて直に霊符を貼り付けてくれ…」

そう言うと、大和は相手に向かっていった。

歯痒い思いがした。

役に立てない…
どんどん大和との距離が開いていく。
情けない…
任務に私情を挟んでしまう。
やりきれない…
こんなオレを大和は好きになってくれるはずがない。

「くそっ…」

下唇を噛み締め、相手の周りを素早く動き、霊符で攪乱させようとした。
しかし、相手は回転しながら宵闇を弾き、さらに霊符までも切り裂く。


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