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【学園物 恋愛小説】

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find out-7

「ルール説明するよー、みんなは2年目だからほとんど分かってると思うけど、これもルールなんでね、普通のかくれんぼ、見つかったらここに戻ってくる、隠れる場所はこの山だったら自由。このくらいだな、あと色々勉強の時間が押していて、隠れるのも見つけるのも同時にやるから、まず隠れるのは生徒の半分森に入る、見つけるのはちゃんと数えてから相手のクラスのヤツを見つけに行く、山って言ったって結構小さいほうだから、簡単に見つけることできるさ」

と早口でまくし立てた。

誰の質問も受けねぇ!ってくらいの気迫でてた気がする。

さっそくクラスで作戦会議、俺ら4人は隠れる方に決まった、かくれんぼ王のせいで。

まぁ隠れる方が楽で良さそうだけどな。

「よし、じゃ始め!」

ピー!

笛の音が山に反響して聞こえる、って鳴らすの早いよ!

俺ら4人は山に入っていく、先生は小さいって言ってたけど結構広いぞ、この山。

「よーしお前ら、俺について来い」

相変わらずやる気満々の蓮。

「おー」

すっかり乗り気で楽しそうだけど、どこか違和感がある織華。

「・・・」

これまた相変わらずの絵実。

「おー・・・」

やる気ない俺。

多分絶好の場所でもない限り俺らは簡単に見つかるだろう、こんな隠れる場所って言ったってほとんどないはずだし。

しかし蓮は目的地があるかのようにずんずん上っていく。

「なぁ、蓮、どこに向かっているんだ俺たちは」

「秘密の部屋さ」

「ハリーポッター?」

「まぁそんなもの」

マジですか、冗談が通じてしまった、結構ヤバイな、こいつの性格からして。

「着いたよ」

そこは高さ1メートル程の石が壁に寄りかかっている場所だった。

「ねぇ、蓮、もしかして・・」

織華も気づいたらしい。

蓮はその石を軽々と持つとひょいと除けた。

絶句です。

蓮は石を除けて現れた洞窟の前に眩しいほどの笑顔。

うーん、歯が眩しいぜ・・・とか自分で思っているのにちがいない。


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