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貴想花
【エッセイ/詩 その他小説】

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貴想花-1

窓から見える
この景色を
忘れたくなくて
目に焼き付けて
眠りについた

また考えた
あなたのこと

昨日も明日も
変わるハズない
この距離を
壊してほしくて
知らず約束を
交して眠る

また想った
あなたのこと


揺れるカゴに
必死にしがみつき
振り落とされることを
嫌って拒んだ
ごめん、と
それしか言えない
どうか許して
明日には行くよ
もう戻れない
分けた髪の
隙間から見せる
その大きなまばたき
守ってみせる


誰もいない
道の片隅
しゃがんで呼んだ
あなたの名前
返事を期待して

また見つめた
あの青空の先

越える越えないを
決めかねては
あなたの寝言
笑って聞いてた
ある日の朝方
隣を促され

また手伸ばした
あの青空の先


どうか神様
早く会わせて
あたしを唯一
受け入れてくれる
あの人に

どうか神様
さよなら言える
勇気を1つ
あたしに分けて


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