投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

妻を他人にの最初へ 妻を他人に 362 妻を他人に 364 妻を他人にの最後へ

妻を他人に (6) その日-5

「ちょっと……キスって……パパ……Zくんが……」
「ゆき、ごめん……。俺も見てみたい……」
「えぇ? もう……」
「旦那さんの許可が出ましたよ。これでもうキスしても浮気になりません」

 明るくにぎやかだったリビングに、隠避な空気が漂い始めた。

「とりあえずこれで慣らしましょうか。ここにキスできます?」
 ショーツのクロッチをゆきの口元に寄せるZ。そこはさきほどZの顔が押し付けられ、舌で舐め回していた場所だ。
「……んん……ねぇ、パパぁ……」
 口を閉じ顔を背けるゆき。
「ゆき、いいよ。それだけならキスじゃないし、もちろん浮気でもない」
「Oさんもああ言ってます。少しでいいから。キスしてみてください」
 Zはゆきの頭に軽く手を添え、彼女の顔をショーツに正対させる。
「みんな変態すぎるよぉー……」

 なんとか笑いに持っていこうとするゆきだが、Zはショーツをさらに押し付け、半ば強引にゆきの唇に触れさせた。

「んん……ぷふふ……ゃだ……ちょっと湿ってるー……」
 ゆきの口が触れた部分をなぞるようにZも舐め、さらに湿らせる。湿らせて、またゆきの口元へ。
「あぁん……何してるの? もう……ぁむ……んん……っ」
 ふたたび自分のショーツへキスさせられているゆき。
「二人とも……なんか言ってよぉ……」

 人妻の訴えを黙殺する男たち。

「ゆきさんそのまま…………」
 ショーツに唇を押し当てた状態のゆきに、Zが布地越しに自らの唇を重ねた。
「んん……らめ……んぷぷ」
 苦笑いを浮かべ、もがくゆき。
 ゆきの頭を両手で掴み、抑えるZ。
「大丈夫……布地越しだから……」
「んぷ……んぐ……」

 人妻のショーツを挟み、男女が唇を重ねている。
 滑稽な行為なのに、もはや笑いはない。
 深刻で、背徳的で、淫猥な空気が場を支配しはじめた。

「んん……ぁむ……ぁむ……」

 華奢な人妻がたくましい男に抱きよせられる。
 固く閉ざした唇を、男の口で揉みほぐされている。

「んん……ぷ……」

 やがて二人を隔てる、小さな布地がずれていく。

「んん、んぷ……んぐ……」

 下着はなおもずり落ちていく。

「……ぁむ……ぅむ……」

 ついに人妻のショーツが、男女の間に、はらりと舞い落ちた。
 しかしまだ、二人の唇は接していない。
 Zは両手でゆきの顔を包み込んだまま、じっと見つめている。

 二人を隔てるものは、なにもない。
 唇同士、数センチの距離だけが、人妻の貞操の最後の砦。

 Zが顔を寄せる。
 少し上体をそらすゆき。
 のけぞった分だけ、また距離を詰められる。
 妻は手を後ろについて逃げる。左手薬指にはめられた結婚指輪が鈍く光る。

 ゆきが、ちらりと私のほうを見た。

 助けを求めているのか、それとも許可を求めているのか。
 おそらくは夫婦ふたりともが、わかっていない。
 ただひとつはっきりしているのは、「嫌ならいつでも断って良い」と再三伝えてある中で、妻がいまだ明確に拒否の意志を示していないという事実。
 使い古しのくたびれた下着から、真新しい「勝負下着」に着替えていたという事実。

 Zの腕に抱かれたゆきが、ソファの上に押し倒された。
 もう後ろに逃げ場はない。
 私以外の男の唇が、目の前に迫っている。

 ゆきがもう一度、私の顔を見た。瞳が潤んでいる。
 私は彼女を後押しするように、何度もうなずく。が、震えで顎を小刻みにガクガクさせる変な動作にしかならなかった。

「いいの……?」

 かすれて消え入りそうな声で、妻が、そう呟いた。
 もう一度、うなずく。心臓が、破裂しそうだ。

 Zは妻の頬に手を添え、正面を向かせる。
 ゆきの視線が、私から外れた。
 まるで妻の「所有権」が私からZへ移動したかのような焦燥感に襲われる。
 完全に部外者となった私。

 愛する妻が、私以外の男と見つめあっている。十センチ――。
 すさまじい背徳感に、私の股間は痛いほど張り詰める。

 男の唇が、妻の唇に近づく。五センチ――。
 視線を絡め合う男女。

 Zがいったん静止した。三センチ――。
 ゆきの目をじっと見つめる。
 これから一線を越えることを、はっきりと自覚させるかのように。
 人妻に、覚悟を促すかのように。

 ああゆき。
 断るなら今だよ。
 ねえ、やめて――?
 もうやめよう――?

 果たしてゆきは、そっと目を閉じた。
 人妻としての貞操を守る「最後のチャンス」が、失われた。

 妻の長いまつげが、ふっくらした唇が、震えている。
 一センチ――。

 ゆきの唇が、Zの唇と、重なった――。

 愛する妻の唇がむにゅと変形し、しばらくの間をおいて、「チュ……」と小さな音を立てた――。

  *


妻を他人にの最初へ 妻を他人に 362 妻を他人に 364 妻を他人にの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前