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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (6) その日-3

 個々の思惑を背景に始まった宴会はしかし、そんな怪しげな空気をまったく感じさせない、和やかで笑いの絶えない時間となった。
 Zの持ち前の人懐っこさと話術に、ゆきもすっかり気を許している。

 彼が席を外した際にゆきに聞いてみた。
「Zくん、面白すぎる」とまずまずの好感触である。調子に乗り「キスでもしてみる?」と言ってみたところ、「無理強いしないって約束だよね?」と睨まれたのはご愛嬌。「そもそもチャラすぎて全然私のタイプじゃないから」とつれない感想ではあったが、出会ってすぐの男に気のあるようなことは人妻として言えないだろうし、むしろ意外とまんざらでもなさそうな表情だと私には感じられた。

 会話は弾む。
 ダイエットの話では、トレーナーとして多少のボディタッチも交えつつアドバイスするZのことを、ゆきもさほど抵抗なく受け入れているようだった。

 無論、私もいきなりどうこうなるとは考えていない。
 Zも「まずは信頼してもらうことが第一です」と言っていた。

「でもね、行けるとなったら一気に行ってしまうほうがいいかもしれません」
 Zはいつになく真剣な顔つきで虚空を睨み、言葉を続けた。
「いったん友人枠、いい人枠に入ってしまったら抜けだすのは至難の業ですからね」

 一気にと言ったってしかし、あのゆきが初対面の男と、しかも夫もいる席でいったいどうなるというのだ。
 最近では寝取らせハードルがずいぶん下がったとはいえ、それでも半信半疑は変わらない。きっとZはまだゆきと会ったことがないだけに、彼女の身持ちの固さをわかっていないのだ。お前がこれまで相手にしてきた尻軽妻たちとはワケが違うぞと釘を差す私の意見に、Zはとくに否定も肯定も示さず、まあ様子をみながら楽しみましょうとにやりと笑った。

  *

 適度に酒もまわってくると、話題は私たちの馴れ初めの話、Zの過去の女性関係の話など、よりプライベートなものになっていく。女性はこういう話が大好きだ。ゆきも興味津々といった風に身を乗り出し会話を楽しんでいる。

「Oさん夫婦、仲良しで羨ましいな」
「ふふふ。そんな仲良しだなんてー。でもま、仲良しだよねー」

 私に少し身体を預けるようにしてもたれかかってくるゆき。人前でそんな態度を見せるとは、やはり少し酔っているのか。酒でほんのり「緩く」なった人妻の仕草は、どことなくそそられる。恋人時代のゆきはいつもこんなふうに甘えてきて、あまりの可愛らしさに私は身悶えていたものだ。

「いいですね! 堂々と仲良しって言えるご夫婦。素敵です」
「Zくんには仲良しな人いないの?」
「僕はまあ……ご存知のとおりの人間なので。誰も本気にはなってくれないんですよ。あはは」
「ふふふ。仲良しな女性がいっぱいいるってことね」
「よく言えばね。でもOさん夫婦見てると俺もそろそろ落ち着かなきゃって焦っちゃいますね!」
「ゆきから見てZみたいな男はどうなの?」
「えー無理、ふふふ」
「即答で振られたー!」
「ぎゃはは。残念だったな」
「だってすぐ浮気されちゃいそうだし」
「わかってるじゃないか」
「う、浮気しなかったらどうです……?」
「うーん……もしそうなら格好いいしたくましいし……素敵だな人だなって思うよ」
「やったー!」
「こいつが浮気しないなどありえないがな」
「Oさんは浮気しないの?」
「するわけないだろ。そもそもしたくてもできないが」
「えーなに、パパ? できるなら浮気しちゃうって意味? どういうこと?」
 じろりと睨まれる。この程度の軽口で頬を膨らませるとは。相変わらず可愛い。
「しないよ、しない! 今までもそうだったろ?」
「Oさんは自分がするよりむしろ、奥さんにしてもらいたいタイプですもんね」
「う……」
「変態」
「変態ですね」
「この人ド変態なんです。困っちゃう」
「知ってます。旦那さんがド変態野郎だと奥さん辛いですよね」
「そうなの、辛いの。わかってくれる?」
「わかりますよ。大変ですね」

 二人が結託して私の性癖をなじってくる。悪くない流れだ。もう一歩踏み込もう。

「そ、そういうゆきだって俺の変態性癖で楽しんでるくせに」
「な……! た、楽しんでなんかいませんー!」
「どうだろねー。Zに言っちゃおうかなー。あんなことやこんなこと……」
「あ、あれはパパに調子を合わせてあげてただけだから……! 言ったら怒るからね!」
「なになに? 夫婦喧嘩? めちゃくちゃ気になるじゃないですか」
 もちろん彼はすでに私から聞いてすべてを知っている。
「聞いてくれよ、Zー。ゆきったらさー……」
「ああーーちょっと……! ほんとにだめ! 言ったら怒るって言ってるでしょ? ホントだからね!」
「ひょっとして例の下着の件ですね。あれ僕も気になってたんですよ」
「Zくんもそういうこと言わなくていいから!」

 一転今度は、私とZがタッグを組む。
 私はゆきが「例の下着」で興奮していたことをそれとなくほのめかし、そのたびにゆきに叩かれた。
「へー。ゆきさんがあの下着見て、そんなふうになってくれてたなんて……意外です」
 Zも叩かれる。

「いたた……。でも心配してたんですよ? 気を悪くしちゃったんじゃないかって」
「お前だいぶゆきの下着汚してたからな」
「いやほんとに。すみませんでした。ただ正直僕も男なんで興奮してしまいまして……」

 謝る体を取りながらゆきを恥ずかしがらせるようなことをいうZ。
 狙い通り恥ずかしそうに、少しうつむいて笑うゆき。


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