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猟奇殺人
【元彼 官能小説】

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第一の女-4

 しろいふくらみはあきらかにさっきより強ばっており、しろいえきたいはそのちちくさいちちはふくらみをおおって、ゆたかに張っていた。
 虐殺は、牛乳を飲まない。腹を壊した以来、飲まなくなった。だからそれがいくらあふれ出ようとも飲みたいとは、虐殺は思わなかった。
「虐殺くん」
「なんだい?」
「もうこんなに壊されたから、虐殺くんに虐殺されてもぜんぜんかまわないんだけど、たとえその虐殺される理由がわからなくてもわたしはぜんぜん虐殺されてもいいんだけど」
「だから」
「わたしのからだはべつにわたしが望んでこんなからだになったわけじゃないし、顔だって望んでこんな顔になったわけじゃない。わたしはべつに望んでこんなふうに生まれてきたわけじゃないの。きっと虐殺くんにさきに出会っていたなら、わたしはきっと虐殺くんを選んでいたと思うし、虐殺くんが思うわたしを虐殺する理由なんてきっと、わたしを虐殺する動機はなくなったんじゃないかと思う。虐殺くんのことはべつに嫌いじゃなかったから。きっと最初に出会っていたから、おたがいいい関係だったと思うから、だからその」
「清算なんだ。ぼくにとってこれは清算だから、だからきみをはじめに選んだんだ。きみがわるいとかわるくないとか関係ないよ。ぼくはきみを虐殺するだけで、きみは虐殺される正当な理由をもっているからぼくはきみを虐殺しなければならないんだ」


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