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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (2) 始まり-3

「うわ、ヤバ……Oさんの奥さんエロすぎ……」

 半個室の居酒屋の一角で、Zは私の差し出したスマホ画面を食い入るように見つめている。

「ゆきさん……でしたっけ? 美人さんなのは知ってましたけど……身体も最高っすね……」
「Oさん、こんなエロ可愛い奥さんと毎晩ヤッてんすか。許せませんね!」
「見てくださいよこのケツ……純白の下着がぱつんぱつんに張り付いて……くぅーーたまんないっす!」
「そしてこのおっぱいの膨らみ! あー、このはみ出た下乳、たぷんたぷんしてー!」
 ビールジョッキをぐいと飲み干しつつも、視線はスマホから離さない。
「腰のくびれ、すらりとした太もも……」
「ちょうどよく脂肪がついてて抱き心地よさそー! めっちゃ色っぽいっす!」
「けしからん……実にけしからん身体してますねー!」

 少し前から通っているトレーニングジムでインストラクターをしているZとは、なぜかよく気が合った。
 私とは対照的な性格ながらたまたま大学の後輩だったことも判明し、今では私のトレーニングを手取り足取り見てもらっている。歳を重ねますます色香を増すゆきに見合う男になりたいという私のために、体力や目標にあわせた最適なメニューを提案してくれているのだ。
「あ、ちなみに筋トレで早漏は治りませんからね。悪しからず」
 こいつならと打ち明けてみた早漏改善についてはなんの効果もないことが判明したが、ともかくそんな話もできてしまう程度には仲良くなっている。

 Zはスポーツマンらしくさわやかな好青年、三十代前半の独身でなかなかのイケメンである。
 そして遊び人。ジムに通う女の子に手を出したとか出さないとか噂が絶えない。それでも表立って問題にならず、周りも「まああいつなら」と大目に見ているのは、彼の憎めないキャラクターゆえなのだろう。

「あー! 股間からハミ毛してる! 超お宝動画!」
 後ろ向きでかがむゆきの股間から、縮れ毛が数本はみ出している。
「ゆきさんマン毛濃いんですか? 濃そうですね! 最高ですね! 清楚な美人妻のふさふさマン毛!」
「そしてパンティーにもぞもぞ手を入れハミ毛をしまうゆきさん! なにこれ、最高すぎません?」

 画面の中のゆきはいそいそと朝の身支度をしている。
 私がベッドで寝たふりをしながら密かに撮影した妻のセクシー動画に、Zは大興奮である。そして他の男に愛する妻の恥ずかしい姿を見られた私は、きっとZ以上に興奮している。

「ハミ毛」の処理を終えた妻は今度は脚を少しがに股に開き、おそらくは局部の割れ目に絡まった陰毛をほぐしている。抜けて指に付着した縮れ毛をティッシュにくるみゴミ箱へ捨てる。後ろにまわした両手の指先をショーツとお尻の間に差し込みヒップラインに沿ってするりと滑らすと、はみ出た尻肉がショーツの布地の中へと収まった。
 毎日見ているのにどことなくエロチックな妻の朝のルーティーン。見慣れた光景もスマホ画面の中で見るとなぜか淫猥さが増す。それを赤の他人に見せている。

「脚細! ほんとに三十七ですか?」
「女性のストッキング姿ってやばいっすよね。お腹すっぽり包んでるところとか、パンティーちょっと透けちゃってるところとかそそりません?」
「最後にハミ乳をしまいキャミを着て。なるほど、ゆきさん下から整えてくタイプなんすね」
「あ、脇肉をブラに押し込んでおっぱい寄せてる! 自分でぽよんぽよんしておっぱいのポジション確認してる! 鏡で左右のバランスを念入りにチェックして……。ふふふ、澄まし顔がたまんないっす!」

  *


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