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魔物戦記
【ファンタジー その他小説】

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魔物戦記(真実のかたき)〜紡いではいけない命〜-6

「クソ!お前らやっちまえ!」


一千近くの魔物がノウェに一気に飛び掛かる


「地蟲どもめ・・・命がほしければ道を開けろ!」


魔物は構わず突っ込んでくる


「力の差が解る程の知力をもたぬか・・・醜き愚かさよ・・・せめて血飛沫だけは、はかなく散るがよい」


一千近く居た魔物は一瞬にして粉塵と化した


「たっ頼む、助けてくれ!何でもする」

「ならば、あやつに誤るのだ!」

「あぁ!墓にだっていくらでも行く!」

「何をほざいておるのだ?」

「え?」

「貴様が会いに去くのだ、それくらいなら地獄の猛者も許してくれるであろう。」

「まっ待ってくれ!」


ノウェは両足を切り捨てた


「あぁぁぁぁ!」


「逃げられては面倒だ」

「うっぐぅぅ」

「右腕も切り落とすとしよう」

「まっ、ぐぁぁ!」

「原種ならではの回復力を侮ってはならぬなぁ、四肢を切り落としても再生しようとして心の臓を止めぬ」

「悪魔・・・悪魔ぁ!」

「悪魔か違いあるまい・・・だが安心するがよい!地獄に我はおらぬ」


ノウェは爪を首に突き付ける


「地獄に行ったら誤らせてくれと願うのだぞ?」


グチャッという音をたててラギの顔がつぶれた
亜美は泣きながら座り込んでいた
目の前で足が止まる


「・・・ごめん、恐い思いさせたな」

「・・・・・・」

「帰ろう、な?」


ノウェは手を差し出す
亜美はそれにビクッと少し身を退いた


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