アタシを囲む三人のオトコ達-3
こ奴がすでに勃起してるチンチンを、アタシの顔につき出していた。
アタシはベッドの枕もとに備えてあるコンドームの封を開いて、チンチンにかぶせる。
(こ奴のチンチンは変わってないなぁー。まだ、アタシとしかヤってないのかなぁ……)こ奴のチンチンはコンドームかぶせると、甲冑をまとった戦士のように迫力が出た。
こ奴がアタシの上に乗っかってきた。アタシが脚を少し広げると、「プチッ」というか、「クイッ」というか、こ奴のチンチンがアタシのワレメの入り口をわずかに開いて入ってきた。
こ奴のチンチンが、そこでジッととどまっている。
こ奴は、アタシの胸に顔を押しあててジッとしている。
アタシたちのセックスの動きは、胸の鼓動だ。
鼓動がドキドキカラダを揺らすと、アタシのワレメに挟まるこ奴のチンチンが刺激を伝える。
時々、アタシとこ奴の鼓動が重なると、その刺激は声を漏らしそうなほどになる。
誰にも見つからないように性の遊びをしてきたアタシたちは、そんなわずかな刺激で感じるカラダになってたんだ。
そうだ。
あ奴のセックスも、寝入ってるアタシが起きないように、ごく静かに動いてるんだろな。
だとすれば、
ぼうやを仕込んだセックスも、いまアタシとこ奴がヤってるような、ごく穏やかな動きだったんだろな……と、思ったときだった。
ふぁ……… あ、あぁーっ？
クッションの向こうでぼうやの声がした。こ奴はアタシの胸から顔を離すと、
「おお、王子さまお目覚めになられたな。」
とカラダを起こしてクッションの向こうに手をのばし、ぼうやを抱き上げてアタシの胸にあお向けに寝かせた。
(こ、こ奴は……)アタシは恥ずかしさを隠すように、胸の上のぼうやの背中を抱きしめた。(こ奴め、チンチン入ったままでしょ！アタシ鼓動だけでも刺激感じてるのに、どれだけ大胆に動いてやがるのよ！)
その強烈な刺激がおさまり、
あ、あはーっ…… うーっ……
アタシの鼻先にぼうやの頭頂部がある。おひさまの匂いがする。
こ奴はぼうやのカラダに顔をすり寄せながら、手ではあいかわらず「友情、友情っ！」を繰り返してる。
さっきまでのアタシたち二人の鼓動に加えて、ぼうやの鼓動と声の振動とカラダの動きとが、こ奴のチンチンを通してアタシのワレメにしのびこんできた。
(ダメ…… エッチな声が出そう……)
アタシは気をそらそうと、心の中に五七五をつづりはじめた。
間男に 抱かれて吾子(あこ)の……
吾子の髪 嗅(か)いで間男……
間男と はさみし吾子の……
………
「シモ五」が、いくら考えても出て来なかった。
【おしまい】