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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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先輩による上書き-1



激しく三人で交わった日の翌日ーー土曜日の午前中。

藤沢駅で四人は解散し、理央と加奈子は小田原行きの電車に乗り込んだ。

情事の後、前日眠れなかったせいもあろうが、理央は泥のように眠った。
朝起きると、昨晩は気づかなかったがベッドには佳織の匂いが染み込んでいた。何とも官能的な匂いだった。

加奈子は私服を持ってきていたようで、黒のニットのマキシワンピースに身を包んでいる。理央は昨日着ていたスーツを身につけていた。
電車に揺られながら、理央がぼーっとしていると、ふいに加奈子に話しかけられる。

「体調は…治った?」

「あ……はい、疲れてたみたいでめちゃくちゃ寝られました。中村さんに心配かけちゃいましたね」

「あたしよりも……武島くんと本間さんがすごく心配してたよ。去年の出張、いい思い出ないって言ってたし、あたしも気になってたけど。武島くんと、本間さんがいてくれてよかったね」

この話ぶりだとどうやら加奈子は、理央が取引先との間で何かあったのだと思っているのかもしれない。
理央はそう思いながらも、「そうですね…」と呟く。






静岡の支社に荷物を置いたのち、一緒に会社を出て、解散しようとすると、加奈子が恥ずかしそうに口を開いた。

「まだ夕飯には早いけど……あと二時間くらいしたら、妹のところに預けてる柚木が帰ってくると思うの。良かったら一緒に夕飯、食べない?柚木が会いたがってた」

「え……あ……」

顔を真っ赤にする加奈子の様子から見て、息子の名を出したのは口実だろう。
そんな加奈子を見て理央はうまく返事ができなかった。

「いいですけど……中村さん、出張の後で疲れてないですか?」

「あっ……それこそ、佐藤くん、体調悪いんだった。誘ってごめん」

「いえ、僕はかまわないです。スーツを着替えたいので、一旦家に寄ってもかまわないですか」

加奈子の車で、会社からすぐ近くの自宅に寄り、パーカーにジーンズ、肩にはサコッシュをかけて、加奈子の車にまた乗り込んだ。

加奈子の自宅に着くと、先程言っていたように柚木はおらず、シン、と静まり返っている。
理央はリビングのローテーブルの前に通され、座布団の上に腰を乗せた。

「ココアもあるけど……疲れてるならコーヒーよりココアの方が良かったりする?」

「あ。甘いの頂きたいです」

キッチンに立つ加奈子がにこっと笑う。

ココアを入れたマグカップをふたつ、加奈子はローテーブルまで運んでくれた。
加奈子は理央に寄り添うように、肩が触れるか触れないかくらいの距離に腰を落とした。
香水をつけていないせいか、シャンプーが違うせいか。いつもとは異なる香りがして、新鮮だった。
そう思っていると、ちらり、とメガネ越しの加奈子の目と、理央の目が合う。


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