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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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ブラザー-3

「な、なんかパソコンのテクニックをみんなに教えてくれてるみたいで、ありがとう。夕梨花ちゃんが感心してたよ…?」
「いやー、大した事じゃないんで。でも自分の知識が役立つなら、ぜひ井上君のウェブサイト作りにも協力して行きたいです。」
「あ、是非お願いします…」
鉄平はニコッと笑う。
「じゃあ今日は上がります。」
「ぼ、僕も…」
「あ、うん。お疲れ様でした…」
「お疲れ様でした。」
2人は頭を下げてCEO室を出て行く。出て行く間際に「CEOも無理しないでたまには早く帰って下さいね」と言われた。
ドアが閉まると、また上体を机に項垂れさせた。
「良かったー、3Pじゃなくて…。でも社員にあんな優しい言葉かけられたの、久々だなー。」
少し嬉しかった。
「…、ダメダメ、あの優しい言葉も写真をネタに私の体を好きにする伏線よね、絶対…。油断しちゃダメ…」
都姫は気を引き締めた。
「でも…、分かんない…。あの人は私の味方なの?敵なの…?」
悩みは尽きなかった。

「じゃあ乾杯!」
鉄平と彰は駅近くの焼肉屋で乾杯する。
「いやー、同じ会社の男性社員と会社帰りに一杯ってやっぱいいねー!」
「は、はい。」
男性社員は今まで自分だけだったのでそんな機会は当然なかった彰。だが嫌いではなかった。
「俺、ああ言うウェブサイトやホームページ作るのに興味があってさー、だから井上君の仕事、興味あるんだよねー。」
「そうなんですか?」
「うん。出来ればお手伝いとかしたいな、なんて!」
「ホントですか?」
「うん。ただ井上君がして来たことを邪魔するつもりはないんだ。今まで1人で頑張って来た仕事に横槍は入れたくないから。ま、邪魔じゃなかったらでいいんだけどね。」
「邪魔だなんてそんな…。正直今まで辛かったんです。サイト作りで悩んでも相談に乗ってくれる人居なかったし。言われるのはココがダメとかダサいとか文句ばかりで。だからホントはそろそろ辞めようかと…」
「そんな事言わないで頑張ろうよ!俺、協力するからさ!だって2人きりの男だもん、頑張ろうよ。」
「鉄平さん…」
今まで孤独と戦って来た彰にとって涙が出そうなぐらい嬉しかった。
(ヤらてもいいかも…)
この後誘われて抱かれたとしてもきっと後悔しないだろうなとさえ思った。ビールを飲み肉を食いながら2人の距離はどんどん近づいて行った。


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