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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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イケメン、入社-3

都姫の心配をよそに、鉄平からは土曜日の朝から、部屋で別れたっきり音沙汰がなかった。
(もしかしてヤリ逃げ…!?会社に入るつもりとかなくて、電話番号とかLINEとか嘘で…。やーっ!!考えたくなーい!!)
一人で頭を抱えている所に夕梨花が入って来た。
「CEO、神谷さんから、明日は何時に来ればいいか電話が入ってますけど…」
「えっ?」
ヤリ逃げをも考えた都姫はキョトンとした。
「え、あ、そ、そうね…、9時でいいんじゃないかな。」
「分かりました。」
夕梨花はスマホを耳に当て、
「明日9時でいいとの事です。はい。そうですね、お待ちしております。」
そう言って電話を切った。
「あー、声までイケメン♪」
夕梨花はうっとりしながら出て行った。
(ヤリ逃げじゃなかったんだ…。ちゃんと来るようね…。良かったぁ…。てか何で私に直接電話してこないのよー。無駄な心配しちゃうじゃない!)
一向に自分に連絡をとって来ない鉄平に何故かイライラしてしまう。
(ヤダ、何でイライラしてるのかしら、私…)
何か自分でも感情の整理がつかない。あの夜から少しおかしい都姫であった。

今日一日、イケメンくんの入社で大騒ぎで仕事が進まなかった女性社員達だが、そんな事を気にする事も忘れ、都姫も鉄平との事で頭がいっぱいであった。
(はーっ…、あの人のスマホには私の裸の写真が入ってるのよねぇ…)
それがある限り、鉄平からは逃げられない現実が重くのしかかるし、ああは言っているが、いつ写真をバラまかれるか分からない。 
「ベンチャー企業美人CEO、破廉恥ハメ撮り写真流出!とか言って週刊誌に載ったら、私、生きていけない…。あーっ、もぅ…」
またデスクに項垂れた。気付けばもう22時を回ろうとしていた。
「あーあ、今日一日何もしてないわ…。明日からはちゃんとしなきゃ。でも明日からは神谷さんが来るのよね…。また仕事が手につかなそう…。」
イケメンくんの入社に沸き立つフェミニンマインドの中で都姫だけが憂鬱で仕方がなかった。

家に帰りコンビニ弁当を食べてシャワーを浴びて少しくつろいでからベッドに入る都姫。
「あの日私、このベッドの上で燃え上がったのよね…」
自分では覚えてないが、あの写真の数々がそれを物語っていた。
「私がセックスに燃え上がるとか…有りえるの…?」
そこには全く知らない自分がいるようで少し怖く感じた。


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