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挑発的な瞳のyouko
【ロリ 官能小説】

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麻袋を被った少女-2


「いいぜ、買ってやろう、いくらだ?」
「ここで?」
「いや、さすがにこんな朽ちかけた納屋でじゃ嫌だね、俺の家へ来いよ」
「一晩まるまる買ってくれるの?」
「そういうことになるな、寝かさないかも知れないぜ?」
「だったら……1,000Rでどう?」
 Rはこの国の通貨単位、100Rでおよそ1米ドルだ、一晩10ドルと言えばアメリカ辺りじゃ考えられない安さだろうが、この国の貨幣価値はアメリカの1/50くらいにしかならないから概ね500ドルに相当する、子供にしてはかなり吹っ掛けた金額を口にしたものだが、まあ今は懐具合も暖かい、1,000Rあればこの少女はふた月やそこらは食いつなげるだろう、まあ、俺もかつて孤児院で暮らしていたというよしみもある。
「いいぜ、行こう、服を着な」
「あたし、これしか着るもの持ってないよ」
「孤児院から逃げ出した時に着てた服があるだろう?」
 そう言うと少女は小さく首を振った……。
 乱暴な客に破かれたのか、それとも盗まれたか……まあ、この街じゃどっちも有り得ないことじゃない、こんな夜中に麻袋をかぶっただけの少女を連れ歩くのはちょっと目立つ気がしないでもないが、この時間ならおまわりに出くわすこともなさそうだし……。

▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽

 俺の名はドン、小さなプロダクションをやっている。
 プロダクションと言ってもTVや映画、舞台に出ているような俳優や歌手は一人として抱えていない。
 まあ、『いかがわしい系』専門ってわけだ。
 そもそもこの国では売春は違法ではない、外貨が流れ込む都市部とそうではない農村部の経済格差が大きく、食えなくなった女がどんどん流れ込んで来て夜の街角に立つことになる、それをいくら取り締まってもきりがないので政府は発想を転換した、合法化してしまった方が管理しやすくなるし、ギャングに流れる金も減らせるから街の浄化にもなるというわけだ。
 その結果、表通りにはお上お墨付きの娼館やクラブが立ち並ぶようになり、『男たちのパラダイス』として観光客を集めるようになった、貴重な外貨を稼いでくれる産業にのし上がったわけだ、まあ、観光資源にも乏しい国だから、何を『観光』しに来るのかは推して知るべしだがね。
 で、俺の仕事はと言えば、食いっぱぐれて農村から出てきたは良いが合法的な娼館やクラブの仕事にもありつけずさりとて帰る旅費もない、と言うような女を場末のクラブや娼館に送り込む、世の中に顔を知られていて娼館には大手を振って出入りできない男の元へ密かに送り込む、非合法のAVに出演させる……その他もろもろ、と言ったところだ。
 その他もろもろの中には口に出すのもはばかられるようなことも含まれる、例えば……いや、やめておこう……手が後ろに回っちうんでね。
 まぁ有体に言えば女を食い物にしているわけだ。
 だが、俺のような奴が居なければ田舎にも帰れず野垂れ死にするしかない女も少なくないのがこの国の実情だ。
 善い事をしているなどと言うつもりは毛頭ないが、この国、この街じゃ俺のような奴も必要だと言うことだ。

▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽   ▽

「立派な家だね」
「そうか?」
 俺はそう言って苦笑した。
 俺の住まいは『ここから先は街はずれ』と言うような、繁華街ギリギリのところに建つ鉄骨3階建てのごく小さなビル、見るからに安普請だし、かなり古びていて壁には雨しみの黒い筋がこびりついている、まあ、普通の感覚ならあまり立派には見えない代物だ。
 1階はプロダクションの事務所、2階には個室が2つ、ここは一時的に女を住まわせたり、春を売らせたりする時に使う、そして3階は自分の住まいに改装してある。
 住まいと言ってもひとり暮らしだから間仕切りなど必要ない、部屋の一角にバス、洗面、トイレが一体になったユニットバスを裸のままでんとおいてあり、別の一角には小さなキッチンセットを設えてある、それ以外に家具らしいものと言えばパイプベッドと丸テーブル、椅子が二脚、それだけの殺風景な部屋だ。
 だが少女にとっては鉄骨造の3階建てと言うだけで『立派』なのだろう。
 隙間だらけの納屋で藁を敷いて寝ていたくらいだから、小綺麗にも見えても不思議はない。

「まずシャワーを浴びろ、やることはそれからだ」
「うん」
 少女は素直に頷いた、心なしか嬉しそうですらある、おそらくシャワーも久しぶりなのだろう。
 脱衣所などないから、ベッドに座って少女が裸になるのを眺めた……もっとも着ているものと言えば麻袋一枚きりで下着もつけていないのだが……。
 麻袋が脱ぎ捨てられると少女の全裸が明らかになった、流石に俺に背を向けてはいるが……身長は135センチあるかないか、体重は……良くわからないが30キロもなさそうだ……かなりやせているが尻は既に男のものとは違ってふっくらしている、腰の括れはあまり感じないが、そもそも背中からして華奢なので括れようがないとも言えるが……。
 脱ぐものと言えば麻袋一枚きりだから、少女はほどなくユニットバスに消えた。


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