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雪の故郷
【純愛 恋愛小説】

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佐藤の告白-1


佐藤は暫く黙って俯き 顔を上げると話し始めた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 私今の職場 7年前に入った事知ってる? 真奈美が首を振ると
以前の会社では それなりの処で働いてたんだけど 忙しくてね
余り 家に居られなかった 家内寂しかったんだろうな 
百貨店のパートを見付けてね 働いてたんだ・・・・・・・・・ 
ある日 外回りしている時 家内が他の男と腕組んで歩くのを
見かけてね 探偵に調べて貰ったんだ 
・・・一か月で・・終ったよ・・・
家内の職場の上司だった 私も職場に押しかけて行ってね
大声で 人の女房を寝取った○○は何処だって 店の中で
叫んだんだ 上の人が飛んできて 事務所に案内されてね
そいつが来たから どうするんだって 詰め寄ってね
○○はそれが原因で 退職したんだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 家内は 両親が来て実家に連れ帰ったんだけど 帰った夜に
手首を切ってね・・・・ お母さんが直ぐ気が付いて
病院に連れて行ったから 一命は取り留めたんだけど
それが原因で 心が壊れてね 今は普通に成っているらしい
3か月位した時かな 家内のお母さんが訊ねて来てね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お母さんが 最初に謝って来て その後でね
家内を許して欲しいって言って来たんだ
私はね もう終わった事ですって お母さんに言ったんだ
そしたらね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・お母さんが貴方の心ではまだ 家内を許してないって
言われてね 私と家内はまだ 心が通ってるから 私が許して無いから
家内の心が 壊れたままだと言うんだよ・・・・・ 
私はお母さんに 許しますって約束してね それまで家内と一緒に住んでた
マンションに一人で住んでたんだ 何処かで意地に成ってたのかもしれない
マンションを直ぐに 売りに出してね・・・・
直ぐ私はアパートを借りてマンションを出たんだ
それで 働いて居た会社も辞めて 今の会社に入ったんだよ

佐藤は 寂しそうな表情で話しを終らせ 真奈美を見つめて来た

「傷つけた 傷ついた者どうし 色々有ると思うけど 私と付き合って欲しい」 
佐藤は真剣な目で 真奈美を見つめて来た

「真奈美さんが 仕事の時の笑顔に何時も助けられててね」
佐藤が グラスを空けながら笑顔で話し始めた

「真奈美さんが来るまで笑顔を忘れててね 貴方の笑顔を見て 
 励みに成っていたんだ」 佐藤は真奈美の目を見つめ話し続けて居た

「真奈美さんが 悲しそうな顔をしていた事が有ったでしょ」
真奈美が顔を上げた

「最初に 食事を誘った時」 佐藤が顔を見ながら言う

「何が 有ったのか判らなかったけど 貴方を守りたいと
 思って あの日誘ったんだ」 真剣な佐藤の目と合った

「二人で・・・もう一度やり直して見ない」 
佐藤は囁くように真奈美に言って来た

・・・・・・・・・・・・・・真奈美は黙って頷いていた・・・・・

翌週佐藤に連れられ 佐藤の両親と顔を合わせ 2人の付き合いが始まった


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