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雪の故郷
【純愛 恋愛小説】

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後悔-1


病院から帰り部屋で 窓の外を見つめていた あっけなく終わってしまった
午前中 病院に入り 目が覚めた時 お腹の中の新しい命は消えていた 
ベッドで2時間程休み 部屋に帰り
今は 只ソファーに座り 窓の外を 眺めていた

広いリビングで 一人 窓の外を眺めながら 圭吾の言葉を思い出していた

・・・大人の付き合いだろ・・・ルール違反だよ・・・俺の子か?・・・

真奈美は・・信じていた・・自分を大切にしてくれると・・信じていた・・

この部屋で 何度も抱き合い 好きだよと囁かれ 愛してると言われ
全てを投げ出し 圭吾に溺れていた 修と居た部屋で抱き合い 修を忘れ
圭吾に全てを捧げて来たつもりだった・・・・・・・
リビングで寝室で 圭吾は真奈美を抱いた 此処であそこで抱かれた・・・

突然吐き気が襲って来た トイレに駆け込み便座を上げ 嘔吐を繰り返していた
圭吾と抱き合った部屋は 修と居た部屋 その部屋を自分は 汚れた雑巾で
汚水を塗りつけ 何度も何度も塗り重ねていた 後悔の念が 嘔吐を
繰り替えさせる 吐き続け嗚咽を繰り返し胃液を吐きだし 泣き始めていた
トイレの中で号泣し 慟哭に変わり 只叫び続けて居た・・・・・・・・・

目が覚め起き上がり リビングのソファーに座り窓の外を見た 外は陽が暮れ
近隣のマンションの窓から 明るい光が零れている あの明かりの下には
暖かい家庭が・・家族が・・ あれだけ泣いたのに また涙が浮かんでくる


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