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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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次のセフレ関係-2

「知ってるか遥太。あの写真がアップになる順番、今後の伏線だってさ」

「へぇ、そうだったんだ」

 その日の授業日程が終わった放課後。遥太と颯人は今期のアニメの話をしながら、階段を降りて一階の昇降口までやって来た。

 恒例の帰りのSHRは終わっており、準備を終えて颯人はショルダーバッグ、遥太はスクールバッグをそれぞれ提げている。

「あぁ、それで――ッ!?」

 下駄箱を目視出来る距離まで来ると、颯人は突然会話を止めて目を見開く。

「颯人?」

 突然、黙り出した友人が気になって顔を見る。ただならぬ様子を察して彼の視線の先を見ようとすると、

「よ、遥太。今からジュース買ってきてやるよ。何飲みたい?」

 颯人が遥太の視界を塞いで突拍子もない事を尋ねる。

「え?いいよ、無理しなくて。どっかのコンビニで買えば‥‥」

「お、俺も買って飲みたいからついでだって。で、何飲む?」

「んー、じゃありんごジュース‥‥」

 考えた末に普段飲まないジュースを頼んだ。
 
「あいよっ!」

 元気な声で返事を返すと、颯人は自動販売機のある食堂の方向まで走って行く。

「‥‥階層は同じだけど、ここからでも結構距離あるよな食堂まで」

 その後ろ姿を見送りながら、遥太は呟く。

「(ってか、何で急に買いに行きたくなったんだろ?)」

 遥太は友人の気まぐれに疑問符を浮かべるも、好意は有り難く受け取り、その場で少しの間待つことにした。

 数分ぐらいで戻ってくるだろうと軽く考える遥太。その横から一人の女生徒が近づく。

「――牧田君、ちょっといい?」

「えっ?」

 声のする方へと遥太が振り向くと、外靴を履き終えた女生徒がカバンを両手で持ってこちらを見ている。

 髪は肩の先まで伸びた黒髪のツインテール。クラスでトップに可愛い子、というわけではないが平均よりは可愛げのある顔立ち。背はやや小柄といった感じの女の子だ。
  
「え?えーっと‥‥だ、誰?」

 クラスで見覚えある女生徒だが、遥太は名前が出て来ない。相手の女子は怪訝そうな表情を一瞬しだが、それを堪えて自ら名乗る。

「もう、柿沼亜沙子(かきぬまあさこ)、ね?この間掃除の時に一緒にゴミ捨て行った筈なんだけど‥‥」

「あぁ、ごめん。いまいちクラスメイトの名前と顔が一致してなくってさ‥‥」

 遥太は申し訳無さを隠すように照れ笑いを浮かべると、亜沙子はすぐに機嫌を直した。

「ま、いいわ。それより牧田君ってさ最近、手白木君と仲良いでしょ?」

「そうだね。一応友達だし‥‥」

 遥太は他のクラスメイトに颯人の事を友達と公言するのは初めてで妙な恥ずかしさが込み上げて来る。

 それを聞いた亜沙子は表情を和らげる。

「やっぱりね。だとしたら都合が良いわ」

「あ、その様子じゃ颯人に用なの?だったら直接伝えた方が――」

 遥太の言葉を最後まで言わせずに途中で遮る亜沙子。

「要件はあるのは確かだけど、牧田君の方から伝えて欲しいのよ」

「あ、うん。で、肝心のその要件って?」

「明日の学校帰りに私の家に来てって。牧田君仲良いから頼むの簡単でしょ?」

「え、別にいいけど」

 言うだけならタダだから、と軽い気持ちで了承する遥太。

「ありがとう牧田君。恩に着るわ」

 亜沙子は上機嫌でお礼を言う。すると、彼女はキョロキョロと付近を見回した後で、そっと手招きして遥太に側に来るように指示を出す。

 不思議に思いながら遥太は近づくと、亜沙子は小声で話す。

「皆には出来るだけ内緒にして欲しいんだけどさ」

「うん」

「私、手白木君の事マジで狙ってるの。知ったからには協力してよね」

「‥‥え?」

「じゃ、そういう事だから。またね!」

 亜沙子はそう言うと、手を振って一足先に昇降口を出て行く。

「あ、ちょっと!柿沼‥‥さん」

 思わずとっさに伸ばした手は空を掴むだけだった。一人その場に残された遥太は先程の話を思い出す。

「(狙ってるって多分だけど、普通に考えたら彼氏にしたいって事だよな。けど颯人って――)」

 遥太は颯人の性癖を知っている側の人間だ。彼にとって同年代の年齢は子供過ぎて興味が無いという話を聞いたばかりだ。

 クラスメイトの子の恋愛なので出来れば成就するように応援したいが、如何せん恋した相手が悪い。年上の女性、それも既婚者大好きなプレイボーイの手白木颯人なのだ。多分だが、眼中になど無い。

「(ちょっと可哀想ではあるけど‥‥)」

 叶わない恋だと知って、しんみりとその場で立ち尽くす遥太。


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