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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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とある女性の話-2

 彼女はこのドラマを最後まで観た事がある。当然結末を知っている。さっきのが9話目で最終回まで残り3話。

 それで肝心の結末はというと、既婚者の人妻は京平との関係に葛藤しながらも結局最後は夫の方を選ぶのだ。そして、それを知った京平は彼女に人知れず別れを告げ、駅の夜行列車に乗り込み遠くへと旅立つのだ。

 このラストはネットでも非常に賛否両論であった。割とキレイに終わったとか、京平が可哀想過ぎるとか、既婚者の人妻が酷いとか、正直どっちも自業自得であり夫が一番の被害者である、という意見も。

 ちなみに既婚者の女性とは役名であり、彼女に決まった名前はない。これはその役の女性を観ている人に自由に当てはめて観て欲しいというドラマ製作者のこだわりの部分なのだとか。だから京平は最後まで女性を名前で呼ぶことはない。

 また、評論家がワイドショー番組でこのドラマをコケおろした事で自宅まで殺人予告が届いたことで警察沙汰になったり、ドラマの作家が数年前にSNSで呟いた過激な発言がネット民に発掘されて炎上したり、とにかく話題性が尽きないドラマであった。

 そんな経緯もあったが、このご時世で平均視聴率は14%を超えたのでドラマ的には大成功だったと言えるだろう。

 小夏も途中までは楽しみにしていた。だが、ラストの展開で途端に冷めてしまった、そんな視聴者の一人であった。

 彼女は既婚者の女性が夫を選んだのが気に入らなかった。何もかも忘れて元の鞘に収まったのが気に食わなかったのだ。

 年下の男からのアプローチに心が揺れ動いていたのは事実だっただろう。体の方も彼を求めていて、実際一夜を共にした描写もあった。

 けれど、結局最後は夫の方を選んだのだ。それは妻として正しい姿なのだろうが、小夏はその展開に当時は急な冷や水を浴びせられたような錯覚に陥ったのを覚えている。

「そんなにも大事なのかなぁ、旦那様の方がさ」

 リビングの天井を見上げながら呟いた言葉。

 夫である岩之助は今日はまだ帰って来ない。連日の会議で遅くなっているとの話を会社からの電話経由で聞いた。

 岩之助は夫としてはつまらない男であった。会社での評判は上々らしいが、家では会話がほとんどない。ご飯時は何もほとんど会話がなく、休日でも仕事の電話が尽きない。会社人間。岩之助を一言で表すならばまさにそれだ。

 結婚して一年目が過ぎるまではちゃんと会話が成立していたのだが、少しづつしなくなっていった。

 そうなると小夏の方も話しかけようと思わなくなり、瀬尾夫婦はほとんど会話しなくなった。

 この状況に小夏も何も思わなかったわけではない。高校時代からの友人であり、同じく主婦である野畑蘭に参考程度に相談をしたのだ。すると彼女は、

『セックスで一発ヤッて解決よ!』

 と、ドヤ顔で言った。

 小夏は本気にこそしなかったが、それも一つの手かと思って一度試してみる事にした。

 結果を先に言えば、一回目は上手く行った。燃え上がった夜の次の日も夫と会話が広がった。小夏は珍しく蘭に感謝したのだ。

 だが、それは一回目だけであった。それ以降、会話が広がるように誘ったが、岩之助に断られてしまう。

 それでも小夏はめげずに誘ってみたが結果は同じだった。そればかりか、二回目はあまりにしつこく誘ったのが原因で夫が避けるようになり、書斎として利用していた隣の洋室で寝るようになってしまった為、実質夫婦の寝室が別々になったきっかけを作ってしまったのだ。 

 最も、そのおかげで夫婦の寝室が小夏のプライベートルームになったので、その点だけは数少ない功績といえるだろう。

 それからセックスしたという記憶はここ一年はない。

 状況に困り果てた小夏は、久しぶりに蘭に会う機会を設けて相談する事にした。それが今から一週間前の話だ。

 だが、蘭の方は小夏が会わない間に旦那が海外に赴任した事をきっかけに、夜はお水商売の仕事を始めていた。それだけでも驚きだが、なんと高校生の男子のセフレを作ったことで性欲の発散も出来て日々を楽しんでいるとの事だ。

 それを聞いた小夏は相談する内容を話す前に、倫理観の飛躍した友人に苛立ちや呆れを覚えたが、それらを乗り越えて友人を善の道に引き戻そうとする使命感が勝った。

 そして今日。蘭から直接聞いた情報でセフレ男子高校生が住んでいるというアパート前にやって来て乗り込もうと意気込んで来たものの、いざ来てみると決心が付かず入ろうか迷っていたところで、大人しそうな男子高校生に声を掛けられたら急にやましい気持ちがこみ上げてしまって、逃げるように家まで帰って来てしまった。 

「(そうよ、あの時声を掛けてきた男子高校生が悪い。声を掛けられなかったら今頃は手白木颯人とかいう男子をとっちめていたのに!あの男子高校生のせいで!)」

 アパートの前で声を掛けて来た面識の無い男子高校生に、心の中で恨み節をぶつける小夏であった。

「はぁ‥‥。怒ったらコーヒー飲みたくなっちゃった」

 小夏はため息をついた後でソファーから立ち上がると、キッチンスペースの方まで向かって行く。テレビの画面を消して静かになったLDKの部屋に、履いているピンク色のスリッパの音がフローリングの床を踏み鳴らすパタパタと音が鳴る。
 
 彼女は自分で気づいていた。例えコーヒーを飲んでも苛立ちが治まるのは一時的な物であり、自身の日々の苛立ちは全く消えない事を。それでも飲まない、という選択肢は今の彼女には無かった。


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