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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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お母さんたちのプール授業-1

 今年も梅雨が明けて暑くなってきた。

 「ねえ? 学校からプリントか何かもらってない?」

 娘に確認する。

 「あ、そうだ。今日、プリントが配られたよ。『お母さんに渡しなさい』って。お母さんも来てくれるんだよね?」

 プリントには『お母さんのためのプール授業体験』と書いてある。娘が通う学校の夏の恒例行事だ。プリントを受け取って目を通す。

 「そうねぇ…どうしようかしら」

 参加するかどうか思案するようなフリをしているが、心の中ではとっくに『参加』と決まっている。

 「亜美ちゃんのお母さんも参加するって言ってたよ?」

 父母会の役員会で何度か顔を合わせたことのある母親の顔が思い浮かぶ。女のわたしが見ても妖艶な…というか、有体に言えば『エロい』とか『スケベな』雰囲気に満ち溢れた女…。そのような雰囲気は、外見に現れているというわけでは決してなく、外見だけで言えばまさに絵にかいたような良妻賢母…。ただ、内実は…ということで、同じ女としての勘というか、アンテナにひっかかるような感じ…。

 「亜美ちゃんがわざわざあなたにそんなことを言ってきたの?」
 「うん。亜美ちゃんのお母さんは、お母さんと一緒に参加したいんだって」

 去年のこの行事にお互い参加してみて、きっと向こうも同じようなことを思っているのだろう。お互い、派手さもけばけばしさもなく、華やかさとは無縁の似た者同士。そんなことを思いながら、プリントに記載されている文章を追っていく。

 『この行事は、プールでの授業が安全に実施されていることを親御さんにご理解をいただくために、実際に授業と同じようにプールに入っていただいて、安全面に問題はないかなど、ご確認をいただくために実施しているものです』

 そうそう。そんなお題目だったわよね…。続いて、箇条書きでいくつかの項目が並んでいる。

 『プールにお入りいただく際の水着については学校で用意しておりますので、おおよそのサイズ(S,M,L,LL)をあらかじめお知らせください』

 父母会のベテラン会員から、ひところ、この行事に参加する母親の間で水着の華美さを競うような状況になってしまったために設けられた項目と聞いたことがある。結果として、ほぼスクール水着のような紺やエンジ、緑といった色のワンピースの水着が用意されることになった。なかには白色の水着もいくつかあって、当日、参加する母親は自分のサイズの水着が入れられた箱から、白色の水着を選んでいくらしく、白色の水着を得るために早めに学校に到着する母親もいるらしい。

 わたしは、昨年が初めての参加だったが、10分前くらいに学校に着いて自分のサイズの箱を覗いて、残っていたエンジ色の水着を着用した。生地は薄く伸縮性に富んでいて、その分、身体の微妙な起伏も如実に映し出すものだった。

 『当日は、当校の教職員のほか、○○体育大学水泳部の学生が授業をサポートしますので、あらかじめご承知おきください。サポートを求める人数を確定するため、参加・不参加のご返事は締め切りまでに必ずお願いいたします』

 この項目も気になるところだ。昨年と同じ記載なので、揃いの黒いブーメランビキニ一枚の学生がプールサイドに整列している様を思い出しては心の中でニンマリしてしまう。教職員グループは、水泳部員に比べれば見るも無残な弛み切った裸体を晒しているが、それはそれで一応の雰囲気も醸し出している。

 去年は初めての参加ということもあり、勝手がわからない分、もたもたと行動していた。水着に大きな乳輪と乳首を浮き立たせた母親たちが、体操を終えると足早に教職員に群がっていく様子に驚かされた。水泳部員よりも教職員の方が先に母親たちに取り囲まれていく様子にも驚いていると、そんな熱気と勢いに同じように気おされていたのが『亜美ちゃんの母』だた。顔を見合わせて困ったような笑顔を浮かべていると『よろしければどうぞ』と一人の水泳部員が声をかけてくれ、手を差し出してくれた。わたしと『亜美ちゃんの母』は彼から差し出された右手と左手にそれぞれすがることになった。


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