役得、からの焼きそば-3
小学5年生の、決して美少女ではなく正直芋臭い雰囲気だけれど、素朴でどんな学級にもいそうで笑顔に愛嬌があって甘い息臭を嗅がせてくれている女児が、いつのまにか無邪気に晒してしまっているタナー段階第二期、乳頭期のロリおっぱい。もしかしたらもう父親や男兄弟、担任や同級生の男子には死んでも見せたくないと思っているかもしれない、思春期に一歩近づいた身体。ボクサーショーツの硬めの生地に触れる勃起したおちんちんは、ショーツの中の遊びが少ないおかげで仮性包茎の包皮が剥けることなく収まっているので、摩擦の刺激で射精してしまう危険が少ない。
ただ、垢抜けないほうの子の体臭は柔軟剤の強めの香りに消されてしまっていて、俺の鼻腔にほとんど届いてこない。小学生女児が身体から発する匂いすべてに欲情する俺的にはこれは残念だ。
11歳のふくらみかけから目線をさらに下へ流す。短めのライトブルーのキュロットから伸びる、小学5年生の日焼けした素足。しのちゃんと比べてふっくらとしている、それでも琴美や麻衣ちゃんよりははるかに細い太腿。ローレル指数がぎりぎり100に届かない、といった感じのスリムな体型のこの子の、すらっと伸びた太腿や素足のふくらはぎ。女の子らしくふっくらした部分が見え始めた12歳の綾菜ちゃんとはまた異なるタイプの高学年女子。おっと、あんまり視姦し続けていたら気づかれる。
こんどは引っ張られている組が操縦席に座る。俺の右肩の横には人見知り組の、4番目にかわいいほうの子がやっぱり中腰でしゃがみ込む。右側の視界の右下、見切れるかどうかギリギリの位置に鼻と唇が見える。声は出さないけれど、わざとコックピットの冷房を切っているから少し息が荒くなってきている。肺活量をフルに駆使しつつさりげなく鼻から吸い込んだ人見知り組の子の息臭。うお、ちょっと生臭いような、絶妙な匂いの吐息。まだキスの経験もないはずの、二次性徴が表れかけた、11歳の小学生のむき出しの匂い。口腔内のあらゆる分泌物と肺からの呼気が混じった、午後の小学校5年生の生々しい息臭。8歳のしのちゃんよりはお姉さん臭がして、でも26歳の琴美よりははるかに幼く子供っぽい、外分泌の少ない小学校5年生の匂い。
コックピットを出て、担任から依頼されている「思ったことのまとめ」に入る。俺のそばに六人が立って、みんなが思い思いに感想を言い、人懐っこい組のフルーツガムの息臭の子がノートにまとめていく。
さりげなく、膝を軽く曲げて六人の顔の高さに自分の鼻の位置を調整する。口々に感想を言い合う五人の息臭が混じり合って、こっちはしっかり効かせてあるエアコンの送風に乗って鼻腔に届く。ああ、たまらねえ。五人の息臭と六人の体臭が混ざりあった、まるで5年生の教室にいるように錯覚させてくれる匂い。朝射精したばかりなのに、精嚢内では分泌液が満タンになっている。たぶん精子も十分に成熟していて、射精信号の受信をいまかいまかと待っているんだろう。いや実際、人懐っこい組のフルーツガムが俺に顔を寄せながら「こんなふうにまとめてみたんですけれど、これでいいですか？」と聞いてきて、その12歳の身体をふくらみかけの胸の感触が腕に伝わるくらいに密着させてきた時点で、信号発出のカウントダウンが始まりかけたりもした。以前ならもう確実にノータッチ射精していた状況だったな。
ターミナルビルに戻り、男子チームや担任と合流する。担任が総評をして、最後にみんなであいさつして終了。人懐っこい組の二人が俺に「おにいさーん、ありがとー！」と言いながら手を振って空港駅へ続くエスカレーターを降りていく。その姿が見えなくなると、隣に立っていた琴美が俺を肘打ちした。
「いて、なにすんだよ」
「ひっひー、なにあんた、小学生からモテモテじゃん」
「そんなことないよ、あの二人かなり人懐っこいんだと思う」
「でもあんたもまんざらじゃあないんでしょ、今だってうれっしそうな顔して、手、振り返してた」
顔面に集中しそうな血を根性で食い止める。こういうときは夕飯のおかずのこととかどうも相性の悪い運行管理者の顔を思い浮かべたりするのが得策だ、って、これ勃起を抑えるのとおんなじだな、まあ血流関係だから策は共通か。
「意外だなあ。麻衣ちゃんに興味なさそうだから、大丈夫だとは思ってたけれど」
オフィスに戻りながら琴美がからかうような口調で言う。
「なにが意外なんだよ」
「あんたもしかしてロリコンなんじゃないかって」