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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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小6の分数と比例とパフィーニップルと-2


 カウンターの片付けと周辺の清掃を終えてオフィスに戻る。琴美に続いて支店長に出発報告をしていると、ポケットの中でスマホがぶいん、と振動した。報告を終えてオフィスから廊下に出る。スマホの画面には、さおりさんからのメッセージが通知されている。タップしてアプリを立ち上げる。

 ―お仕事中ごめんなさい。お兄ちゃんに相談したいことがあります、今日の夕方、六時くらいに電話してもいいですか?―

 相談したいことがあります、の後ろに、汗をかいた顔の絵文字がつけられている。だから、シリアスな相談ではないんだろう。
 六時くらいなら残業にならなければ退勤している。大丈夫ですよ、と返信してスマホをポケットに仕舞い、オフィスに戻った。


 空港駅のホームへつながるエスカレーターに乗った瞬間、スマホがメッセージアプリの音声通話着信を告げた。

「はい、俺です」

「お兄ちゃん、いま大丈夫ですか?」

 さおりさんだ。

「大丈夫です、もう仕事終わって、いまから電車乗って帰るところなので」

「よかった、お疲れさまでした。それでね、ちょっと相談したいことっていうのは」

「は、はい」

 シリアスなことではなさそうだとわかっていてもちょっと緊張する。

「……あ、お兄ちゃんこのあと時間ありますか?もしかしたら、会って話したほうが早いかもしれないかも。もし大丈夫だったら、喫茶店のほうに来ていただけるかしら」

「あ、はい、大丈夫、です」

 なんだろう。
 ちょうど到着した直通急行に乗り、二十分くらいでさおりさんの勤め先のある駅に着く。前回ここへ来たときは胸が押しつぶされるような不安と恐怖を抱えていたけれど、今日は夕闇の街並みの灯りを眺める余裕がある。地銀の前で、制服を着た結構かわいい顔立ちの中学生とすれ違ったときに、ふわっ、と香った甘い体臭で一瞬勃起しかけるくらいには余裕綽々だ。
 路地の奥、喫茶店の大きな窓からは店内の様子がよく見える。夕食時だけど、カウンターにもテーブル席にもお客がいる感じ……あ、いちばん右の窓のそばのテーブル席にいるの、しのちゃんじゃないか。ん?向かいに座っている女の子、誰だろう。
 ドアベルの軽やかな音に有線のビートルズが重なる。「Lady Madonna」だ。カウンターの中にいたさおりさんともうひとりの女性が同時にこちらを振り向く。さおりさんが笑顔になって、カウンターを回ってこちらに出てくる。

「ごめんね、お仕事のあとで疲れてるのにまた呼び出して」

「ぜんぜん大丈夫ですよ、家帰ってビール飲んでナイターでも見るつもりだっただけなので」

 お兄ちゃん、と声がして、ちっちゃな身体がたたた、と駆けてくる。一瞬俺に抱きつきそうになったしのちゃんが、伸ばしかけた腕を引っ込めてちょっと不自然に気をつけ、でも真っすぐ立って、えへへぇ、と笑う。さすがにこの状況ではラブラブな光景は見せにくい。しのちゃん、いろいろわかってるな。しのちゃんの頭を軽く撫でる。このくらいなら、さおりさん以外の、俺としのちゃんの関係性を知らない人が見ても単なる微笑ましい光景にしか見えないだろう。

「しのね、お兄ちゃん来るよ、って言ったら、もうずっとそわそわしちゃってて」

 さおりさんが笑顔で言う。今日は日曜日で俺はシフトだからお店に連れてきてたんだろう。照れたように笑って俺を見上げているしのちゃん、最高にかわいい。
 しのちゃんが座っていた席に案内される。四人がけのテーブル席には、さっき窓からちらりと姿が見えた女の子が座っていた。さおりさんと並んで歩いてきた.さっきさおりさんと一緒にカウンターの中にいた女性が女の子の隣に座る。しのちゃんが俺の隣にちょこん、と座り、テーブルの傍らに立ったさおりさんが俺の前にアイスコーヒーを置いてくれる。

「お兄ちゃんね、こちら、このお店ともう一軒のお店のオーナーさん」

 さおりさんよりも一回り年上くらいの女性がにこやかに微笑み、話を引き継ぐ。

「さおりさんにはお世話になっています。すみませんね、お疲れのところ……」

「あ、いえ……」

「ご相談というのはね、この子のことなの」

 隣の席に座る女の子を見る。

「うちの娘、綾菜です。小学6年生。ほら、お兄さんにちゃんとあいさつしなさい」

 促された女の子は無言のままちょこん、と小さく頭を下げた。肩まで伸びた髪が軽く揺れる。

「この子ね、ほんっとうに、勉強嫌いで……成績が良くないのは親からの遺伝のせいもあるから仕方ないけれど、学校のワークもさぼっちゃうから困ってるの。もうすぐ夏休みも終わるのにワークぜんぜん片付けてないし」

 女の子、綾菜ちゃん、の顔が、ぷいっと窓の外を向く。

「綾菜ちゃん、あなたの話してるんでしょ、こっち向きなさい……それでね、さおりさんにこのこと相談したら、すっごくいい家庭教師がいる、って」

 思わずさおりさんの顔を見上げる。目が合ったさおりさんがちら、と舌を出す。さおりさんのてへぺろ、結構かわいいな。いやそれどころじゃない、家庭教師ってまさか。


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