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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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小6の分数と比例とパフィーニップルと-1


 とんとんとん、と、琴美がタラップを登ってくる。ドアサイドに立っていたチーフのCA(キャビンアテンダント)さんとPAXの人数を確認し合う。旅客機はチェックインした人数と実際に機内にいるお客の人数とが一致しないと出発できない。インファントムを含めて人数に間違いがないことを確認しあって、琴美がCAさんに「いってらっしゃい」と挨拶してタラップを降りる。カーゴルーム(貨物室)のドアが閉められるのをタラップの窓越しに確認して、チーフCAさんにドアクローズを告げる。
 今日のチーフCAさんはすらりと背が高く美人かつ気さくな性格で、俺たちグランドスタッフとかにもよく声をかけてくれるので地上職にもファンが多い。俺もとても好きな人なのだけど、さすがCAさんというか俺的には残念というか、息臭がまったくない。こうやってわりと近くで会話しても文字どおり無臭の穏やかな吐息の風が俺の鼻先を通過するだけだ。歯磨き、口腔ケア、それに体調管理なんかが半端ないんだろうけど、匂いフェチとしてはちょっと物足りない。
 737-800のドアを閉める。客室側でCAさんがドアモードをオートマチックに切り替えて非常時に脱出用スライドシートが自動的に展開されるようにセットする。俺は駆け足でタラップを降りて運転席に乗る。このタラップ車はキャノピー(屋根)をかぶせたタラップが2tトラックの荷台に載せられた構造になっている。琴美の呼子笛の誘導でタラップ車をバックさせて機体から完全に離すと、トーイングカーが737-800をゆっくりとプッシュバックし始めた。
 運転席から降りて、琴美と並んで737-800を見送る。スポット(駐機場)に吹く風が、琴美が首からストラップでぶら下げている白い呼子笛を揺らす。吹き口が琴美の唾液でまだ微かに濡れている呼子笛。琴美のロッカーの中に転がっているあの呼子笛の琴美の唾液臭にはさんざんお世話になった。吹き口や共鳴胴に溜まった唾液が乾燥した、あの独特のツン、とする匂い。そういやしのちゃんと出会ってからは琴美の呼子笛、オナペットに使ってないな。
 プッシュバックが終わりトーイングカーが離されて誘導路を自走し始めた737-800に向かって手を振って見送る。ふと横を見ると、とっくに手を下ろしていた琴美がニヤニヤ笑いながら俺の顔を見ている。

「な、なんだよ」

「だってさ、あんたここんところ、ずーっ、と機嫌よさそうなんだもん。今日だって朝からずっとニコニコしっぱなしでさ」

 思わず顔に手をやる。

「ね、なんかいいことあったの?」

 琴美が俺の顔を覗き込みながら言った。737-800のエンジンがスポットに残ったケロシンの匂いを覆い隠すように、琴美の息臭がぷわん、と鼻腔を刺激する。

「いや、特にいいことはないけどさ」

「けどさ、何?」

「……まあ、いいじゃん。仕事が楽しいってことだよ」

 いーひひひ、と笑った琴美が肩をすくめる。

「なによそれ、急に就労意識高まっちゃったの?ま、あんたが機嫌いいとあたしも仕事やりやすいからありがたいけどさ」

 琴美と並んでターミナルビルへ歩く。搭乗口のガラス戸に自分の顔が映る。そんなに機嫌よさそうな顔してんのかな。機嫌がいいのは確かではあるんだけど。
 しのちゃんとの交際がさおりさんに発覚し、さおりさんは一度は俺ととしのちゃんを離すことを考えた。でもしのちゃんの気持ちを考えた上で俺を信じると言って、俺をしのちゃんの「こいびと」として認可してくれた。これだけでもありがたく幸せなことなのに、さらにしのちゃん自らがくぱぁして見せてくれた小2おまんことその恥臭でしのちゃんに見られながら射精した。こんな幸せがあっていいものか、神よなんてお礼を言えばいいのかわからない。

「ほら、また変な顔して笑ってる」

 一歩前に出た琴美が俺の顔を指差す。

「今日の晩飯なに食おうかな、って考えてただけだよ」

 かなり適当にごまかす。ふーん、と言いたげに眉を上げた琴美は出発報告するためにオフィスへ戻り、俺はチェックインカウンターの片付けを始める。夏休みももう残りわずかになり、お盆前後の殺人的な忙しさは一段落した。今日は日曜日だけど、到着便にも出発便にも特にトラブルは発生せずごくスムーズに業務が回った。しのちゃんと会えなくなっていたタイミングと多事多端なタイミングが合っていたのは幸いだったし、心の安定に比例して仕事量も軽減されていっている気がする。いいことも悪いことも公私両輪で回っているのかもしれない。
 それにしても。オフィスにちらりと、目をやる。ブラインドが下がっていて中は見えないけれど、たぶん琴美は支店長のデスクの傍らに立って出発報告をしている。あの ―琴美の部屋で琴美のオナニーを手伝って、濡れた琴美のおまんこを見て俺も射精した ―あとの、仕事で顔を合わせる琴美の様子や俺に対する接し方は、あの夜以前とまったく変わらない。彼氏でもないただの同僚の男でしかない俺と性の話をして、俺に淫語を言わせて俺の目の前でオナニーして、愛液で濡れてぷん、と恥臭の漂うおまんこを至近距離で俺に見られて、その俺が自分のおまんこを見たり匂いを嗅いだりしながらおちんちんから射精するのを見て、って、俺が琴美だったらとてもじゃないけれど俺の顔を見られなくなるくらい恥ずかしいんじゃないかと思うけれど、あのあと最初のシフトの朝一番からして琴美はいつものようにおはよう、と普通に声をかけてきた。琴美はもともとあっけらかんとしたところがあるけど、やっぱりあのときはまだ酔いが残っていたからよく覚えていないのか、それとも照れ隠しで普段どおりに振る舞っているだけなのか。


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