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『大切な物』
【青春 恋愛小説】

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『大切な物@』-1

これは私(水口 深青)が小学6年のころのお話‥‥‥。

『仁が深青の事好きやねんて!!』希華がジュースを口に含みながら言った。そぅ、仁は私が3年間片思いしてきた男。
『ぇッ?!』私は一瞬頭が真っ白になった。仁は昔ッからモテモテだし少なくとも今一緒に遊んでる4人は皆、仁に気がある。そんな中で私に振り向いてくれるなんて、考えてもおらんかった‥‥希華『でも、志乃のことも好きらしい…つか、どっちかというと志乃らしいで』ぁぁ‥‥そっか…ソゥダヨナ…志乃は私の前の席だし仁が志乃ばっか見てるの分かるもんな…これって喜んでぇぇん?
優凛『でも、頑張ってアピールしたらィヶるって!』
私『そぅ‥‥ヵナぁ‥』 菜々実『そだよ!ななも応援するから!』
淳『ガンバ!』
皆ありがと‥‥うれしい‥‥けど、なんでこんなに心が痛いんやろか…。私『ぁりがと‥‥あっ!もぅ5時やん!帰らな!ばいばい…ッ』
私はなんか涙があふれそうになり、その場から逃げるように立ち去った。淳『ぉ、ぉぅ‥?ばいばい?』優・菜・希『ばい〜』
私はふりむかず、皆の声を背中にうけて手をふった。
{なんで‥‥皆も仁好きなんじゃん?なのに‥なんでだよぅ‥‥}私は仁に好かれたことを少し後悔した。{きっと皆つらいよなあ‥‥ヒック‥}
私は小雨の中、泣き顔をかくすように傘をふかくさして歩いた。
家の前の地下道まできた。私の鼻のすする音が響いとって、{お化けみたい?}とかおもっとった時、地下道に『深青?』と聞き覚えのある声が響いた。私はびっくりして振り向くと、クラスメイトの石橋 堅がいた‥{ま、まずっ‥‥でも、顔みずに鼻の音だけで私やって分かったんかな?笑}
『泣いてんのか?!どうしたん!???!誰かに泣かされたか!?誰ゃ!くそッ』
堅はなんか必死に喋ってて可愛いかった‥『ンははッ』私は思わず吹きだし笑いながら泣いた。 すると‥‥堅がギュって強く私を抱いた。
『ぇっ!?』びっくりしたのと同時に3ヵ月前の堅の言葉を思いだした‥‥『ぉ、俺、深青のこと好き‥ヵも』
私は赤面した。私の真っ赤な顔は堅の胸に… {男の子って皆こんなに体ゴツゴツしてんのかな?なんか…なんでかなあ‥‥安心する‥‥泣けてくるょ‥‥}
『なんかあったの?』
堅が優しい声で聞く。堅の優しさにまた涙がでてくる。
『堅には言えんょ‥』 そぅだょ、言えない。 『そっか……俺が聞いてあげれる事ならいつでも聞くから‥泣くなょ〜?』といい、堅は今までよりきつく抱き締めた。 と‥そのとき‥‥地下道に自転車のタイヤの音が響いた、直後抱き合う私たちの横を自転車が通りすぎた。黄色の自転車,茶髪のポニーテール‥どこかでみたダメージジーンズ‥‥『夏姫!?』私は驚き堅の胸を離れた。そう、今横をとおったのは夏姫だ…夏姫はたしか‥‥堅が好きだ…!
『どぅしよ‥』


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