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エロス・短歌倶楽部
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エロス短歌倶楽部の実態-3

ここに男女を同数にする必要があった。その理由が後でわかってくる。

「すみません、そのテーブルを挟んで男性の隣に女性が座ってくださいね。
それから向かい合った前にも異性が来るようにしてください。
この会が『エロス短歌倶楽部」ですので、あとは好きにお座りください」

誰ともなく(なるほど、それは良いアイデアですね)という声がした。
偶然、男女とも雅美を含めて同数になっている。
こうして会員達には異性が隣になるように座って貰った。
さらに、向かい合った前にも異性となる。
長いソファなので、隣同士が、膝が付く感じになっている。
皆が、席に座ると綾川雅美は一呼吸してから挨拶を始めた。

「皆様、ようこそいらっしゃいました。お忙しい中、ありがとうございます。
わたしがこの会の発起人の綾川雅美と申します」

美しい雅美が挨拶すると、誰となく拍手をした。
それに釣られて拍手が起こった。

「ありがとうございます、さて……この会は『エロス短歌倶楽部』
という会名を付けさせていただきました。
ですので、通常の歌会とは趣きが異なります。
それで、会の運営としまして、私はこう考えています。
当然に、この会は「短歌」を詠むことを目的としています。
でも、それを詠むことに、
エロスという味付けをすることで、人としての面白さが生まれると思います。
ですので、皆さんのご経験を含めて詠んで頂けたら嬉しいです」

そこで、或る男性が手を挙げた。
「雅美さん、この会の立ち上げ、ご苦労様でした。
経験と言うと、当然、セックスも絡んだものになりますが、
それでも良いのですか?」

「はい、そうですね、当然、そういうことになると思います。
それで、今、ここに座っておられる順に自己紹介をして頂き、始めたいと思います。
事前に詠まれたものを披露するのではなく、ここで即席というのはどうでしょう。
その短歌を、皆さんで鑑賞して味わうのも楽しいと思うのです」

「分かりました、それは楽しそうですね」
その男性は納得したようだった。

「皆さま、お会いするのが初めての方もおられますので、
簡単な自己紹介を致しましょう。まずは、わたくしから」

「待ってました、会長!」
誰かが声をかけた、思わずクスクスと言う声が聞こえる。

「ありがとうございます」



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