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友達の母親は未亡人
【熟女/人妻 官能小説】

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未亡人との歪な関係C-2

「息子には連絡しておいたから、ゆっくりできるよ。でも、まだ月曜だから飲み過ぎないようにね」

一杯目のビールが到着して、グラスをカチン、と当てると佳織が笑って言う。

「あ……息子さん、おられるんですね。僕、何も知らなくて。独身なんだと思ってました」

「あら、そうだったの。独身なのは本当。夫は亡くなってるの。息子は二十六歳」

「わ、結構若い時のお子さん…ですよね?本間先輩ってまだ、四十代じゃ」

そう言われて佳織は嬉しくなった。
左に座る祥太の肩をぱんぱん、とはたく。

「ぶっぶー。五十だよ。ちょうど五十。それでも若い時に産んでるよね」

ダークブラウンに染められた、少しくせっ毛の髪を佳織はかきあげながら言った。
切れ長の目の、目尻にシワが寄る。
微笑まれて、祥太は思わずときめいた。
年齢相応のフェイスラインが、むしろ女性らしさを際立たせており、その横顔は美しかった。

「え……僕、てっきり十歳くらいしか変わらないかと思ってました。武島先輩とも仲良いから」

「武島くん、夏に異動になって本社きたでしょう?その前からよく仕事してたのよね。えー。若く見えるなんて嬉しくなっちゃった。ありがとう」

飲みながら、祥太が「王子」と呼ばれる理由が何となくわかった気がした。
声をかけたのは相当勇気が言ったのだろう、おそらくかなり恥ずかしがり屋で、積極的に話すタイプではないようだ。
色白でかなり綺麗な顔をしていて、守りたくなるようなタイプだろう。

「あの……本間先輩って」

「ん?」

「独身だと思ってたのは…その、武島先輩と付き合ってるからだと思ってたんですけど、違うんですか」

その質問に、ビールに口をつけようと思った佳織の手が止まる。

「武島くんと?付き合ってないよ。最寄りが一緒なんだ。だから、一緒に帰ることもあるし、うちにも来たことあるよ。息子とも遊んでくれてるみたい。
もしかして、他の人にもそう思われてたりするのかな」

「他の人は…どうでしょう。僕は、本間先輩の旦那さんが亡くなられてるって知らなかったので…勝手にそう思っただけで」

「そっか、確かに……。前、飲み会の時に「本間さんは亡くなった旦那さん一筋だから」とか言われたことあるんだよね。そんな風だから、あたしが誰かと付き合うなんて、周りは少しも思わないのかも」

ビールのジョッキを手に取り、佳織はごくん、と勢いよく飲んだ。
白い喉元が液体を飲み込み、動く。
首は細いのに、胸元や、腰、臀部のあたりは年相応に肉感的だ。

「入社して、しばらく経ってると思うけど慣れた?豊田くん物静かそうだから」

「周りは優しいです。だから仕事は何とか」

「そう。お酒も飲めるみたいだし、良かったら誘ってね。豊田くんが嫌じゃなければ、武島くんとうちにでも遊びに来たらいいし。武島くん、いい子よ」

ふふっ、と笑うその顔に、祥太は思わず見とれてしまっていた。


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