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レイ・ラブ
【ファンタジー 官能小説】

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レイ・ラブ-5

―――――――兄さんとは小さいころからいつも一緒でした。
あらしの夜には、兄さんのベッドにもぐりこんで。小さくなっていました。
「いつまで来るつもりだい」と言いながらも、「大丈夫だよ、僕が守ってあげるからね」肩を抱いてくれます。
「わたし、兄さんのお嫁さんになるの」その頃よく言っていました。
「いいよ」兄さんもそう言ってくれていました。
いつからそんなことはできないんだとわかり始めたのか。
兄さんがウイッチの修行を始めたのは10才くらいです。
私がいつものように抱きついていくと、猫を扱うようによけられます。
「おまえももう大きいんだから、ひっついてこないでよ」
私はふくれて、もっと引っ付いてやりました。兄さんは怒りますが、私が嫌いなのではなさそうでした。
はっきりしたのは兄さんが19になるころ、兄さんのウイッチとしての見極めのときでした。
見極めとはその人が黒魔術に堕ちないか、堕ちていないかを判定する実地試験のようなものです。
それは最初から呪いに汚されていました。
通常なら、半日ほどで見極めは結果が出ます。それが、一日が過ぎ、一週間になっても進展がないままでした。 
その時に現れる悪魔のようなやつを[あれ]と呼びます。
[あれ]は時間と共に強くなり、やがて兄さんだけでなく私にまで手を出すようになりました。わたしをつかって、兄さんの心を攻撃するのです。
陰湿で性的な攻撃が私たちをおそいました。
私が部屋を出て、一階に降りる時でした。そのあたりで意識が、記憶があやふやになっています。

――兄さんが階段に倒れています。
小さいころの嵐の夜のような不安に襲われます。
怖くて、兄さんをつかみました。「どうしたの、大丈夫?」
兄さんは起きてくれません。
ズボンのふくらみに手が当たりました。
そっと手で包み込んでみます。≪兄さんも、これくらい怒らないでしょう≫
学校の友達の話で、「さわると大きくなるのよ」と聞いていました。
少し動かしてやると大きくなって、手からはみ出していきます。
≪おもしろい≫ 兄さんのズボンを開くと、長くなった物を軽く握ります。
がまんできなくなって唇で咥えました。友達の話で、最初はこうするのよ、と教えられたことです。
もう少し奥へ入れてみますが、別に気持ちよくはありません。
まあ、気持ちのいいのはきっと兄さんの方なんでしょう。
それでもいいと思いました。≪もう、なんでもしてあげちゃおう≫
足の間に手を感じます。
「大丈夫だよ」その声は兄さんでした。
ショーツの上をなでていた手が、間から差し込まれます。
溝の中の、柔らかい所に指をはわせ、固くなったところをさわってくれます。
「ウウン」足がピンと伸びてしまいます。「もっと」
すこし離れた上から声がします。「どうしだんだい。なにが欲しいんだい」
私は飛び起きました。――


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