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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第三十三章 罠-3

「お前は淫乱な女だ・・・」 
その言葉を耳にした瞬間、マチルダは顔を上げた。

「司教・・様・・・?」

その声、アクセントは今まで苦しめられていた言葉と全く同じであった。
一瞬、司教の顔が邪悪な悪魔に見えた。
しかし、直ぐに元の柔和な笑みに戻った男は、何事も無かったかのように優しく言うのだった。

「そう・・・あなたの心に聞こえたのですか、王妃様・・・?」

その時、マチルダの精神は時空をとんだ。
追詰められ、絶望の淵に立たされていた。

唯一救ってくれると信じていた司教様が、悪魔と同じ言葉を口にしたのを目の当たりにした時、心が半ば崩壊してしまったのだ。
無意識に求めた優しい表情は、少女の頃より憧れていた僧侶そのものであった。

その瞬間、マチルダの心は少女に戻った。
一番安らかな時代へと。

今、目の前にいるのは父の如く慕い、尊敬していた僧侶であった。
安心と温もりがマチルダの心に広がる。

「僧侶様ぁ・・・」
大粒の涙をこぼしながら、マチルダは大好きだった僧侶の胸に飛び込むのであった。


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