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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第二章 アズートの呪い-3

これが神の仕打ちなのだろうか。
国の民のために、死をも厭わず悪魔に立ち向かった二人が受けた試練は余りにも無残だった。

ルナの目にアズートの血に染まった聖剣が映った。

死のう。
それしかない。

それ以外に悪魔の呪いから逃れる術はないのだ。
聖剣を取ったルナは手を震わせながら自分に向けた。

ルナの瞳が金色に光っている。

「やめろっ、ルナ・・・」
只ならぬ様子にディオンは咄嗟にルナの手を掴み、剣を取り上げた。

「許してっディオン。わ、わたし・・・」
ルナの背中が震えていた。

闇に染まった聖堂の中で、一糸まとわぬ姿のまま泣き伏すルナの白いシルエットが、ぼんやりと浮かんでいる。
ディオンはその肩にそっと手を置き、自分でも何かを捜すように話し出すのだった。


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