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精神科医佐伯幸介のカルテ
【女性向け 官能小説】

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カルテ1の2 藤堂倫 27歳 新聞記者-4

倫の束縛から解放されたのか、男にも血液が流れ込んでいく。
カウパー液が出始め準備も整い始めた。
男は自分の先端から滲み出す液体を倫の脚に擦り付ける。
準備できたぞ・・・と伝えたかったのだ。
「もっと、もっと舐めて!」
倫は男の奉仕を要求した。
男は舌を尖らせて、倫の中に滑り込ませる。
入り口が開いていく。
同時に指で突起を摘む。
「うん、上手、いいわ」
倫も腰を持ち上げて男に応えた。
「あん、そう、そうよ。もっと続けて」
感じてはいる。
感じてはいるのだが絶頂への道は遠いようだ。

どうして達することができないのだろうか。
幸介だったらきっとすぐに逝くことが出来るのに。
幸介をイメージした瞬間、倫の肉体に変化が起こった。

噴きこぼれる愛液に男は咽た。
倫は幸介を想いだす。
想いだすたび快感が倫の身体を走り抜ける。
倫の口から幸介の名が飛び出した。
その途端、男は野獣へと変貌した。
倫の太ももを大きく開き腰を入れる。
「うお〜」
叫び、襲い掛かるようにインサートを試みる。
「やめて!いやよ!いや!」
男の変貌に倫が拒んだ。
しかし野獣と化した男を止めることはできない。
いやがり逃げようとする倫を押さえつけ、怒張した自分を女/陰に押し付ける。
必死に拒むが、愛/液と涎で濡れた女性/器が男を助けてしまう。
「あ、ああ、入って、入ってきちゃう」
「いや、いやよ、助けて幸介」
必死に逃げようとしても、我武者羅に責める男に肉体が反応してしまう。
「ん、んあ、ああ、い、い・・・」
男に感じているのではない、レイプされている自分に感じていた。
「いい、いい、いい」
倫の肉体が絶頂を向かえそうだった。
「いやなの、でも、でも、いいの」
男は倫を裏返すと豊かに張ったヒップの肉を左右に開いた。
ふたつの穴が晒された。

怒張した自分を再びヴァギナへ突き入れると、倫の背中に上半身を重ね左手を乳房に回した。
右手は下腹部へ滑りこませ敏感な突起を弄りまわす。

「やられてるのね? 私、犯られてる」
「い、いっちゃいそう」
「いや、あなたなんかでいきたくないのに」
「でも、い、いきそう、いかされそう」
「あう、あうう、いい、いいわ、すごい」
「くる、きちゃう」

倫は思い浮かんだことを言葉にする。
意識には誰もいない。
ただ、性の高まりに肉体も心も支配されていく。

・・・
 
その時、携帯メールの受信を知らせるベルが鳴った。
着信音で幸介だと分る。

「やめて、とめて、ぬいて」

男から逃げようと必死にもがいた。
しかし背後から羽交い絞めにされた身体は自由にならない。
男は腰の動きを速めていく。

「う、うう」

男が呻いた。

「いやあ!」

倫は大声で叫び、渾身の力をこめて身体を反転させ男を突き飛ばした。
その瞬間、男の精が迸り倫の胸元に飛び散った。

倫は携帯に飛びついてメールを開く。
 
「倫さん 今から逢おう」

幸介からだった。
 
カルテNo1−2.藤堂倫(とうどうりん)27才独身 新聞記者

継続治療の要あり。


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