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精神科医佐伯幸介のカルテ
【女性向け 官能小説】

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カルテ3 木村怜香 32才独身 脳神経外科医-3

怜香の右足が汚れた。
鼻腔にも男臭が届いている。
この男は私でいったのだと思うと怜香の右手も速くなり、ついに身体を痙攣させた。
渉は、ポケットから取り出したハンカチで汚した右足を綺麗にふき取ると、そのまま黙って部屋を出て行った。
いつものことだった。

怜香が渉に身体を許すことはない。
男のプライドを餌にしながら自ら慰める行為はとても気持ちが良かった。
身体の奥深くが震えてしまう。
こうして心身の疲れを癒していた。
しかし、この日の怜香はいつもと違っていた。
渉が出ていってもなお欲情の炎は収まらなかった。
そろそろ飽きたのかしらと思いつつパソコンの電源を入れた。

デスクトップパソコンの画面には一人のプロフィールが表示されていた。
 
「名前」 佐伯 幸介(サエキコウスケ)
「年齢」 37才
「職業」 精神科医
「PR」 貴女の心と肉体を繋ぎます。(料金は応談)
 
同業者?
面白そうねと返信ボタンを押した。

・・・

赤く沈む夕陽を眺めながら幸介は考えていた。
幸介にとって怜香の心のいらつきも治療の一部であった。
最初の出会いからすでに治療は始まっている。
この強い自信を覆すにはかなりの神経を要するようだ。
目を見た瞬間に幸介は判断した。
同業者として怜香の仕事ぶりは噂に聞いている。
おそらく噂に違わぬ力量を持っていることは出合った瞬間に理解できた。
仕事だけでなく、見事な外見が怜香に極度の自信を与えているということも容易に想像できた。
まずはそこからか・・・
相変わらず幸介は海を向いている。

怜香は渉を帰した後で新宿のホストを買った。
倶楽部のNo.1、No.2を同時に買い込みシティーホテルのスイートに連れ帰る。
ふたりに払うチップは60万円だ。
部屋に入るなり衣類をすべて脱ぎ去りクイーンサイズのベッドに仰向けた。
羞恥心がないのか、よほど自信があるのか、両腕と両脚を大きく開き大の字になる。
薄いベージュ色のシーツにマネキンのような身体がよく似合った。
男達は打ち合わせることもなく役割を分担し、上半身と下半身から同時に怜香の身体を攻め始めた。
両手の指先、両足の指先を口に含む。
そこから順に中央部分へと進めていった。
女性の扱いには慣れているはずのホストだが、怜香の裸体を見たときからなぜか卑屈になっている自分に気づいていた。
しかし、歯がゆいとは感じていない。
無心に目の前の女性を悦ばせようと身体を使う。
さすがに彼らのテクニックは普通ではなかった。
くすぐったさと快感の中間をたくみに持続させる。
次第に怜香の身体に火がともり、下腹部は熱く火照り始めた。
仰向けに寝ても型崩れのしないバストがゆっくりと上下に揺れ、長い脚を縮め伸ばしさせていた。
水着跡の雪のように白い肌もうっすら上気し、オスを招き寄せる匂いが立ちのぼってくる。
二人のホストは、怜香への刺激を中断することなく器用に衣服を脱ぎ全裸になった。
いきり立つ2本の象徴から、透明な液が滲み出しシーツを汚している。
2枚の舌、2組の唇、20本の指が怜香の身体をはいずりまわった。
「んふ、ふうん、あ、あふ、ああ」
怜香の唇が丸く開き、声をあげる。
ビスクドールの顔は歪んでも美しい。
それを見ているだけでバストに遊んでいた男は放出してしまいそうになる。
股間に顔を埋めた男はホールの周囲に両手の指を散策させつつ、自慢の高い鼻先で敏感な突起を上下に擦り、花園内に差し込んだ舌を丸め舌先で前壁を刺激した。
アクロバティックな股間への攻撃に怜香は腰を持ち上げさらなる要求をした。
もう、いきそう・・・と判断し、「逝かせなさい」と命じる怜香だった。
下半身にしがみついていた男が怜香の両足首をつかみV字型に広げた。
長い脚はゆうに彼の頭を越えている。
V字の中心にむかって屹立した自分を押し当て、一気に根元まで押し込んだ。
「あふう〜」
怜香の喉から太い声が上がる。


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