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精神科医佐伯幸介のカルテ
【女性向け 官能小説】

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カルテ3 木村怜香 32才独身 脳神経外科医-2

三日前

自分の卒業した勤務先大学病院の自室研究室にいた。
手術中の怜香は、天才外科医の名のとおり驚異的な集中力で事に当たった。
この年齢で、なおかつ女性として大学病院内で個室を与えられることは異例の出世と言える。
予定のオペを済ませ、シャワーを使い戻ってきたところだ。
怜香は新しい下着の上に直接白衣をまとい、自分の椅子に腰をおろし疲れを癒していた。
怜香には妙な癖があった。
それは、手術を終え精神と体力を消耗したときにやってくる異様な性欲だった。
この日も例にもれず、怜香の股間は熱く疼き始めていた。
きっと黒いショーツにはうっすらと染みができているだろうことは怜香にもわかっていた。
怜香は、電話に手を伸ばし研究助手の渉を呼び出した。
小林渉は怜香つきの研究助手だ。
助手とはいえ立派に医師免許をもつ身だった。
都内にある中堅個人病院の跡取りとして生まれ、行く行くは親をついでそこの病院長になるはずだ。
長身に加え甘いマスクを持っていた渉は、病院内女性スタッフのあこがれ的存在だ。
間もなくドアをノックする音が聞こえ渉が入ってきた。
渉は後ろ手にドアロックをした。
「早いのね」
怜香は机に向かったままぶっきらぼうに言った。
だが、渉がすぐに呼出しに応じたからだろうか、機嫌のよさが声質に表れていた。
渉は、怜香の手術後は時間を空けておくようにしている。
「さあ、お願い」
怜香が回転椅子を入り口ドアのほうに向けた。

冷香の前まで歩み寄った渉が床に跪いた。
そして、怜香の左足を両手でそっと包み顔を近づける。
赤いぺ二キュアで彩られた形の良い爪がまぶしかった。
渉は目を閉じて足の親指を口に含み舌を這わせた。
スリッパに染みた汗の匂いがしていた。
両足の全ての指を丹念に舐め上げた渉はもう一度親指に戻りそれを強く吸い上げた。
「ん、んん、んぐ」
怜香の口から吐息が漏れる。
それを合図にしたように、渉は舌をふくらはぎへと移動させた。
渉の唾が薄く糸をひくように跡を残していた。
白く長い脛を時間をかけて下から上へ舐め上げる。
ようやく膝の内側まで舌を進めたとき、渉の頭上から微かな音が聞こえてきた。
それは粘着質の液体をかき混ぜるような音だった。
渉は自分の舌の目的地を上目遣いで視線に入れた。
すると白い肌に際立った純黒のショーツが見える。
そして、それは奇妙に蠢いていた。
怜香が右手をショーツの中に忍ばせ欲情に充血した部分を自分で刺激していた。
怜香の視線は渉をしっかりと捉えている。
綺麗な男・・・あ〜見せたい!
この姿を病院中の発情した女どもに見せ付けたいと願う怜香は、いたたまれずに自らを慰めていた。

右足で渉の股間を弄ると、そこは固く反応し怜香の足を押し返してくる。
「下ろしなさい」
怜香が命ずると、渉は片手でベルトをはずしファスナーを下ろした。
トランクスを穿いてないのは、怜香の命令だからだ。
右足の親指と人差し指を器用に使って包皮を下げていく。
熱く滲み出した男の体液が怜香の指を塗らした。
その体液を利用し尿道口を刺激すると、渉はヒクヒクと痙攣をはじめ、今にも暴発しそうに膨張する。
渉の舌がショーツと脚の付け根にできた隙間へと進んだ。
目の前で慰める細く長い指が見え隠れする。
クチュクチュといった音もはっきりと聞こえてくる。
しかし、怜香は喘ぎ声ひとつ上げず相変わらず冷ややかな視線で渉を見下していた。


渉は視線を上げ、突き刺さるような怜香の視線を受けとめた瞬間に達した。
渉の口から悲鳴にも似た叫びが漏れる。
そして、ごめんなさいと小さくつぶやいた。


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