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精神科医佐伯幸介のカルテ
【女性向け 官能小説】

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カルテ2 青山藍 29歳 銀行窓口係-4

壁、シーツ、ソファー、いたるところにさりげなくメインキャラクターがいる。
彼らに囲まれているとほのぼのとしてくる。
こんな楽しい日は久しぶり、たっぷりサービスしなきゃと心に決めて幸介を待った。
かっきり10分、腰にバスタオルを巻いただけの幸介が現れた。
シャワーで濡れた髪が少年のように見せる。
引き締まった腹部、ナチュラルな胸の筋肉が逞しい。
藍は自然に近づいていくことができた。
幸介の前に到着したら跪いてバスタオルをはずそうと思っていた。
だが、幸介はそれをさせなかった。
それよりも早く両腕に抱き上げられた。
そのままクイーンサイズのベッドに運ばれていく。
ゲート前で出会った時と同じだ、と藍は思う。
そして、自分を上回る思いやりを生まれて初めて経験した。
なぜか兄のことを思い出した。
ベッドの上におろすと、幸介はそのまま身体を重ねた。
キスを求めゆっくりと近づいてくる唇を見つめながら藍もそれに応えた。
乾いた唇が触れあった瞬間、藍の身体が震えた。
考えてみたらキスは久しぶりのことだ。
サイトの男たちにキスは許さなかった。
恋人の慎一ともしばらくしていなかった。
いつも奉仕していただけだからと思いながら、瞳を閉じて夢中で幸介の唇を求めた。
藍は自分から舌を絡ませる。
キスだけで心がふるえ、達してしまいそうになる。
幸介も舌を吸ってくれた。
口の中いっぱいに入り込んできた舌が口中を嘗め回してくる。
幸介がキスをしながら器用にバスローブを脱がしてくれた。
次第に藍の身体が露になっていく。
そして、乳房を右手でふたをされた。
Dカップのバストは、大きな手のひらに丁度おさまっている。
温かかった。
幸介の手は、しばらく動くことをせずに体温だけを伝えて来た。
そしてゆっくりとやわらかな動きが始まる。
乳首が手のひらで転がされた。
その間もキスは続いている。
両腕を幸介の背中に回し自分へ引き寄せた。
もっと近くに感じたいとする思いのあらわれだ。
キスとバストへの刺激で、すっかりと潤ってしまう。
疼くそこへ刺激が欲しくて、左脚を幸介の脚にからませ自分から股間を擦り付けた。
いつの間にか腰に巻いたバスタオルは外れていた。
それは、無意識だが核心部分への刺激を要求する行為。
藍から求める行為だった。
幸介は求められるままに、右手を股間に進ませた。
薄めのヘアーの上から股間全体を手のひらで覆い隠すようにする。
熱い愛液がドクドクと滲みでてくるのがわかる。
藍も幸介に触れようと右手を伸ばした。
しかし、それを許してもらえなかった。
幸介が左手で藍の右手を押さえた。
瞼をひらき、幸介の顔を見た。
そこに首をわずかにかしげる笑顔の幸介がいた。
「私にも」
小さな声で藍が囁くと
「いいんだ、感じて欲しい」
幸介は答えた。
股間に置かれた手のひらは、その中心で藍の敏感な突起をくすぐるように動いている。
そうしながら、中指が侵入を開始した。
第一関節まで侵入を許すと、そこで止まり前壁を優しく刺激された。
「あっ、ああん、そこなんだかいい」
もう子宮も下って来ている。
幸介がさらに奥まで指を運ぶ。
もちろん突起への刺激は忘れない。
同時に、唇と舌先で乳首を転がされる。
「上手、すごくいい」
藍はいつも相手が悦んでくれるように自分の心を伝えるのだ。
ときどき子宮口に指先が触れる。
そのたびに熱い液がコポコポと音を立てるように湧き出してくる。
メインキャラクターの描かれたシーツには大きな染みができていた。
(欲しい、もう欲しいよ・・・)
幸介を欲しくなっている。
だが、藍からは言葉にして求めない。
ジッと幸介の瞳を見つめる。
それで気持ちは伝わっているはずだ。
幸介が左手を離し藍の右手を自由にする。
藍は幸介の股間に右手を伸ばした。


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