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精神科医佐伯幸介のカルテ
【女性向け 官能小説】

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カルテ2 青山藍 29歳 銀行窓口係-2

本州の中央部、山に囲まれた土地に育った藍は、地元の高校を卒業すると神奈川の私立短大に進学した。
父親と10歳年の離れた兄は故郷で農業を営んでいた。
母親は藍が小学校に入学したばかりに家を飛び出してしまっている。
未だに理由は聞かされてないが、藍が中学生の頃、同級の男子にこんなことを言われた。
「お前のおふくろは男と逃げたんだってな。まれな男好きだって噂だぞ。お前にもその・・・」
この後は耳を押さえて逃げたので聞こえていない。
特産の果物を生産しているとはいえ、山あいの狭い土地での農業ではかなり無理を言って進学させてもらった。
兄は高校しか卒業していない。
「農家に教養は必要ない」
頑固な父親は時代錯誤なことを言った。
兄の成績は抜群によく、法律を学びたいと願っていたのだが、ついに父親の許しを得ることはできなかった。
藍も兄ほどではないが優秀だった。
自活するから進学させて欲しいと涙ながらに父に訴えたのだ。
どうしても首を縦に振らない父親を説得してくれたのは兄だった。

・・・

精を放つと男は藍の背中に回りこみバスに浸かった。
下着をつけたままの藍を背後から抱きしめ強引に身体を触りはじめる。
ショーツに手をかけ、それを無理に引き剥がすと花園にがさつな指を突き入れた。
「痛い、優しくして」
小さな声で非難する藍を無視して、男は指をこねくり回した。
もう一方の手はブラの上から胸の膨らみを握りつぶした。
腰のあたりにはまた固くなりはじめた男が当っていた。
「いや、痛いよ」
言いながらも藍の股間は潤いを増していく。
ひとしきり藍の肉体を愉しむと、男はバスルームから藍を引っ張り出した。
タオルで水分を拭き取ることもせずに、二人はベッドに倒れこんだ。

・・・

藍が進学した短期大学はいわゆるお嬢様学校で学生のほとんどは関東全域から集まったセレブたちだ。
藍はよく勉強し成績は常にトップを維持していた。
わずかな収入から学費と仕送りをまかなってくれる父と兄を裏切ることは藍には出来ない。
クラスメイトからは変わり者として扱われたが、どうしても無駄遣いが出来なかった。
2年に進級するときに父が急死した。
クモ膜下出血で倒れた。
畑仕事をしているときだった。
藍は中退を決意するのだが兄に強くしかられた。
それ以降は兄が仕送りをしてくれた。
短大を卒業した藍は、思い切って難関の都銀を受験した。
クラスメイトの多くは実家にもどり家事手伝いか、父親のコネを使って就職している。
藍にはそのどちらの選択肢もない。
地味とはいえ都会に出て2年、それなりに洗練された藍は美人と言っていい。
ストレートの黒髪を後ろで束ね、多少色黒だがきりっとした瞳と高い鼻がエキゾチックに見せる。
身長も160cmでスレンダーだけど胸を張って椅子に腰を下ろすとDカップのバストが強調され、男たちの視線を釘付けにした。
賢い藍は、男たちがどういう視線で自分を見ているかを知っていた。
銀行の面接試験では、その武器を十分に発揮し、みごと合格した。
もちろん筆記試験には自信があった。

・・・

ベッドに倒れこんだ藍の上に圧し掛かった男は右手で強引にブラをたくしあげた。
水着の跡が残るDカップのバストが揺れた。
歯と指でふたつの乳首を刺激され、痛みと快感が同時に押し寄せてきた。
我武者羅な刺激が藍の感度を上昇させる。
荒々しいエネルギーの発散は、藍を自分のものにしようとする証拠でもある。
藍はそんな男を可愛くも思え両腕を首に回した。
それを合図に男は唇を求めてくる。
しかし、藍は顔をそむけそれは許さなかった。
それでも執拗に求めてくる男に「キスはだめ!」強く否定し睨みつけた。
男はけげんな顔を残しつつも、キスをあきらめ再びバストに顔を埋めた。
右の太腿に男の潤滑液を感じる。
合わせるように藍も十分に潤っていた。
もう、欲しいなと思うのだが、藍は言葉にしない。
自分からは求めない。
藍は待つことに慣れてしまいすぎている。
男は起き上がると両足首をつかみ大きく左右に開いた。
藍は顔をそむけながら「ゴムをつけてください」と言った。
何か言いたげだったが妥協を許さない要求に男はうなずき、枕もとに備え付けの避妊具を装着した。
そして、再び両脚首をつかむと先端を押し付け一気に貫いた。
「あ、あふう」
猛烈なピストンが藍を襲った。
「あ、いい」
藍が訴えると雄たけびを挙げながら、男は放出した。
わずか十数秒の出来事だった。
ヒクヒクと蠢く男根が、満足しない藍を中途半端に刺激する。
だが、男はこれ以上藍を抱こうとはしなかった。
藍も男に要求はしなかった。


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