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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十八章  目覚め-3

「ルナッ、僕のルナァー・・・」

二人の愛がオーラのように漂っている。
ルナの水色の髪が逆立ち、二人の姿が金色に光りだしていた。

終わりが近づこうとしていた。
いや、それは始まりでもあったのだ。
ディオンの動きが速くなっていく。

「んん、ふうんっ・・あ、ああっ・・・。
 ディオン、ディオンー・・・ああー」

ルナの長い足が若者の身体に巻きつく。
愛を強く確かめるように。

「いくよっ、ルナ。いくよー・・・」

「ああっ、来てっ・・ディオン。
 いいっ・・。
 いいのー・・私もいくっ、いくー・・・」

「おおお、おおおおおおー・・・」

若者が引きがねを絞った時、ルナの閉じられた瞳が姿を現した。
金色の閃光が二人を包み、ウサギは驚いて逃げ出してしまった。

「ああー・・ああああー・・・」

ルナの身体を、信じられない位の激しい力が駆け上ってきていた。
まるで身体がバラバラに砕けてしまいそうで、ルナは必死になってディオンの背中にしがみ付いていた。

「あああ・・ひいいいぃー・・・」
愛する男の名を呼ぶ事すら出来ず、官能の嵐に耐えていた。

ルナの髪の毛が益々激しく逆立っていった。
その時、閃光の柱が森の上空まで立ち上るのを遠くの人々は目撃していた。

そして良く目を凝らせば、空中に浮かぶ二人の姿を見つけられたかもしれない。
二人は繋がり抱き合ったまま、精神は夜空に浮かんでいた。

ルナの瞳は再び幸せな気持ちに包まれ閉じられていた。
ディオンから解き放たれた精気により、完全に目覚めていた。

金色の光を全身から放出してオーラを漂わせている。
ルナの太ももに鮮やかな色をした血が流れていく。
愛の余韻を確かめるように、二人は官能の海を漂っていた。

(愛している、ルナ・・・)
(愛しています、ディオン・・・)

二人の想いは尽きる事なく、森の中に広がっていった。
森中の獣達がこの幸せな気分に触れ、心地良い眠りに落ちていった。

ルナとディオンの愛が結ばれた瞬間であった。



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