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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十二章  水晶-1

第十二章 水晶

「クックック・・・。
 おるわ、おるわ。ワシの可愛い奴隷達が」

白い布が被った丸テーブルの上に、大きな水晶の玉が乗っている。
それにしわがれた両手をかざして、アズート司教が睨んでいる。

そこには、樹海の木の躯で寄りそうように眠るルナとディオンが映っていた。
今夜も何時ものようにルナの夢に入り込んで催眠調教をしようと、魔力を使って水晶玉を覗き込んだ所、今の光景が映ったのである。

これはアズートの強い魔力と、ルナから出される妖力による。
まだ水晶玉に映るという事は、そう遠くには行っていない筈である。

二人の今の会話から、おおよその事は想像出来た。
さっそく、明日にでも捜索隊を派遣せねばと思うのであった。

しかし、アズートには絶対の自信があった。
自分の魔力に勝てる者はこの世にいない。

二百年前、ジューム国を滅ぼした時に最強の妖術師に封印されてはいたが、その間に蛇やトカゲ等の生気を吸い取り、力を蓄え蘇ったのである。
三年前に復活した時に、ジューム国の生き残りの者は全て根絶やしにしておいた筈だ。

従って、今の自分に勝てる者等いやしない。

アズートは水晶玉に手をかざすと、映像が王の寝室に変わった。
そこには妖しい声をあげるマチルダ王妃が、苦悶の表情を浮かべて快感に耐えている王にまたがっている姿が見えた。

「あんっ・・ああんっ、あー・・・。
 アナター・・いいっ、いいのー」

「おおおお・・マチルダ、マチルダー・・。
 お前は最高だっ、おおおー・・・
 いいっ。私はお前の虜だ・・・。
 何度でも出来る。愛している、おおぉー」

「あああっ・・私もー、アナター・・・。
 もっと突いて、もっとぉー」

憔悴した頬をこけさせながら、王はそれでもマチルダ王妃の豊満なバストを貪っていく。
その光景を眺めながら、アズートは満足そうな笑みを浮かべて言った。


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