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真実の扉
【その他 推理小説】

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真実の扉〜水城のテスト〜-1

2005年9月4日(日)10:00――武田探偵事務所――
 ホワイトボートの前に龍仁が立っており、その前には何人もの男女が座っていた。
「これより、武田探偵事務所の秘書試験を開始します」
 それぞれの前にプリントが渡される。
「あれから、もう五年もなるのか。あのテストを受けてから……」
 窓を見ながら、美穂もテストを受けながら昔を思い出していた。


2000年9月15日(土)12:21――武田探偵事務所――
 龍仁はスーツを着て一人で蕎麦を啜っていた。今までの事件が溜まったファイルが積み上げられた汚い部屋のど真ん中で……。
「すいません、居ますか〜?」
 玄関の扉からまだ幼さが残るが、大人の美しい女性が入ってきた。
「武田 龍仁さん、ですか?」
 突然、声を掛けられた美しい女性に多少ビックリした。
「あの、私の事覚えてますか? もう、忘れちゃったかな?」
 うーんやえっと等と言い、必死に思い出そうとする。しばらくすると、アッっと思い出したように言った。
「ああ! 確か……、神坂村の水城 美穂さんでしたよね? えっと、お祖父さんは元気ですか?」
 哀しみの表情を浮かべ、答える。
「祖父はあの事件の後すぐ、亡くなりました。それで皆でこの東京に出てきたんです」
「すいません。でも、何でここ(武田探偵事務所)に?」
「あの村での二つの事件に巻きこまれて、思ったんです。私は真実を暴く仕事に就くべきだと……」
「それなら警察でも、良かったんじゃないんですか?」
「お恥ずかしい話、警察の試験を受ける程のお金が無いんです。ここだと、少ない値段で真相を暴く仕事が出来るんじゃないかと思って……」
「まあ、仕方がないですが……。すぐに採用って言うわけにもいかないのでね」
「え? 何をすれば良いんですか?」
 少し待って下さいというと、近くにあったファイルからある紙を取りだし、美穂に渡した。
「今、ちょうど秘書を募集してたんです。十人ちょっとが受けたんですが、その中で最高点取れれば合格にしてますので……」
「はあ」
「あ、テストを受ける場所無いですね。ちょっと待って下さい」
 ファイルを別の場所に移動し、折りたたみ式の机とボールペンを持ってくる。
「どうぞ、やってみてください。あと、僕はあっちで答え合わせしてますので、何かあったら言ってください」
 机の前に座り、ボールペンを握りテストを受ける。


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