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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第五章 噂-1

第五章 噂

「うう・・う・・・ん・・・」
ルナのしなやかな手が額に濡れた布をおくと、王は熱で火照った目を開けた。

「おお・・ルナ・・・」
「ごめんなさい、起こしてしまった?お父様」

心配そうに眉を潜ませる娘の顔を、眩しそうに見る王だった。

「いや、嬉しいよ・・・。
 しかしこんなに綺麗だったかな、私の娘は?」

「まあ、お父様ったら・・・」

恥かしそうに頬を染めるルナに、母の笑い声が聞こえてきた。

「ホホホホ・・・。
 浮気はいけませんよ、アナタ・・・」

そしてベッドに腰掛けると、ルナのおでこにキスをして言った。

「おはよう・・ルナ・・・」
甘い香りがルナを包んでいく。

母の美しい顔が心に迫る。
母は益々綺麗になっていくように思える。

そんな母の魅力に父も吸い込まれるように手を広げると、マチルダは唇を重ねている。
ウットリと抱き合う両親を眺めながらルナは嫉妬に近い感情を抱く程、その美しさに見とれていた。

本当に自分の母なのだろうかと思える位、ルナの心を虜にする。
母の姿を見ているだけで、身体が熱くなってくるのだった。

「ルナ・・・」
「ハ、ハイ・・・」

自分と同じ金色の瞳に見つめられて、ルナは思わず声を上ずらせた。

「有難う、ここはもういいわ・・・。
 お父様の事は私がみますから、
 遊びに行ってらっしゃい」

「ハイ、お母様。お父様もお大事に」

そして、父の部屋を後にした。
まだ胸がときめいている。


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