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愛奴学園
【調教 官能小説】

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おしおき-1

 「カピカピの精子を付けて性奴隷らしいいい格好になってるじゃないか。キチンと言いつけを守っていたようだな。ご褒美だ。これで顔を拭け」
「ありがとうございます」
慎之介様に手渡された濡れタオルで顔を拭きました。
 「待機姿勢6!おしおきに使う道具について説明してやろう。をご覧なさい」
 顔をあげると慎之介様は『水鉄砲』のような外観をした道具を持っていました。
 「『ニードルガン』という。使用方法はピストルと一緒だ。違う点は、発射されるのが鉛玉の代わりに『アミドメラミンニードル』、通称『A針』なことだ。ニードルガンの先端に、A針が少しだけ出ている。触ってみなさい」
 促されるまま、私は銃の先端に触れました。
「あっつ……!」
 慌てて指先を引っ込めます。
不用意に伸ばした人差し指に、さしたる抵抗もなく何かがめり込んだのです。
一見すると何もないところに、極細の針が隠れていたようです。
ただ、すぐに手を引っ込めたせいでしょうか?血は出ていないし傷もないため、本当に針が刺さったか見ただけでは分かりません。
しかも肝心の針自体が、目を凝らしても見つからないのです。
そんな私の疑問を見透かすかのように、慎之介様は説明を続けました。
 「『A針』は直径10マイクロメートル。1ミリの100分の1でだ。従って肉眼では感知できないし、触ってもよく分からないだろうな」
 見えない針、というわけですか。よくみると何か光ったような気もしますが、正確に針があるとは、とても認識できない細さです。
 「素材はアミノ酸と尿素。生体成分なので、体内に残されてもすぐに細胞内で消化される。1本あたり、10分もあれば綺麗になくなってしまう。極めて細いために、肌は当然としてその他臓器への損傷も考慮せずにすむ。もちろん眼球や脳といった再生不能な場所は、微量の損傷でも影響が大きいため適さないが、大抵の場所ならA針を刺しても問題ない」
 けれどさっき突いたときは、確かに指先に痛みがありました……?
 「先端をつついて痛点が刺激された場合のみ、それなりの感触があるから、普通の針が刺さったような痛みがあったはずだ。ある程度痛点が密集した場所であれば、A針と通常の針は痛みに差はない」
 淡々と続ける慎之介様。
慎之介様の言葉を頭の中で反芻すると、つまり、この『A針』は人体を傷つけず、痛覚だけを刺激するスグレモノだということになります。 ここに来て、私は、この針の使途に想像が至りました。
「体験済みだろうが、痛みと面積は密接に繋がっている。大雑把にいって、刺激の強さを面積で割ったものが、痛みの『鋭さ』といえる。即ち最も狭い『針』の先端が1つの痛点を刺激した痛みこそ、最も鋭い痛みということだな」
……。
 ゴクリ。 
唾を呑み込もうとするも、既に口腔は乾きはじめています。
 「いきちを越えた痛みが脳にどう伝わるのか、おしおきを通じて教えてやろう。鞭で叩いてやってもいいんだが、お前にはご褒美にしかならないだろうからな。具体的には手許の『ニードルガン』で、俺が指示した場所に自分で『A針』を打ちこんでもらう。深呼吸して、息を止めてから打つと堪えやすいすから、工夫しろ。ちょっとでも躊躇ったり、汚い声をあげようものなら、氷夜と俺が1発ずつ打ちこんでやるからな。分かったら右手に『ニードルガン』を構えなさい」
 「かしこまりました」
私は、返事をし、慎之介様が差し出したニードルがんを受け取ります。 確かにこの『A針』なら、傷が残るどころか、傷つくこと自体もないのでしょう。
そのかわり研ぎ澄まされた先端がもたらす痛みの鋭さは、きっと一般的な針を一段上回ってくるのでしょう。
痛みで自分自身を苛みながら、声をあげず、悶えもせず、淡々と痛みを受け入れることが私へのおしおきのようです。
 「左手、掌にセット」
「すう〜〜……っ」
 抑揚のない慎之介様の声に従い、右手に携えた銃を左の掌に押し当てます。
目を閉じ、胸いっぱいに汗ばんだ部屋の空気をほおばります。
そして、止め、次の号令を待ちます。
 「撃て」
ピシュッ
「うぎっ……!!」
喰いしばった歯茎は、ごくあっさりと嗚咽を通してしまいました。
駆け抜けた痛みは『電流』のような、それでいて遥かに研ぎ澄まされた衝撃でした。
直接痛んだわけでもないのに、爪先から頭のてっぺんまで痛みが抜けて、悶えずにはいられません。
横隔膜が痙攣し、断続的にしか息が吸えません。
まるで掌に穴を開けられたような痛みです。
ただ、痛覚の激しさとは裏腹に、掌には何の傷跡もついていませんでした。
 「声を出すなといったはずだ。貸せ」
「申し訳ございません」
私は慎之介様にニードルがんを手渡します。
 「ひっ、くっ……すぅ〜〜……」
震える肩を押さえ、なんとか息を整え、痛みに備えます。
 ピシュッ

「……うっ!」
なんの予告もなく、ほぼ同じ位置に針を打ちこまれました。 
「何度同じことをいわせる?もっときついおしおきをしてやってもいいんだぞ?氷夜、今度はお前が打ってやれ」
「申し訳ございません」
謝罪してから息を大きく吸い、痛みに備えます
 ピシュ
「…ッ」
今度こそはしたない悲鳴を殺すことに成功しました。
 痛みの種類が分かってしまえば事前に覚悟が出来るというものです。
 覚悟さえ決めていれば大抵の衝撃に耐えられます。
 「左腕、上腕二頭筋にセット」
「かしこまりました」
今度は筋肉ですか。
 多核が詰まった筋繊維の隙間に針を埋め込もうとするわけです。
 「すう〜〜……」
痛みの種類は分かりました。
後は腹を括り、慎之介様がいったように大きく深呼吸することで、来る衝撃に備えてみせるだけです。
「撃て」
 ピシュッ
「〜〜ッッ!」
 繊維を刻む針の鋭さに負けることなく、込みあげる悲鳴を懸命に堪えます。


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