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ヤクトリの女
【熟女/人妻 官能小説】

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監視部屋-1

銀三は、管理人室の近くの廊下でイチにメッセージを送る。

〈手空いてたら、電話くれ。〉

するとすぐにイチから電話の着信が有る。銀三は、

「済まねえな、仕事中に。」

と話すとイチは笑いながら、

「休憩してたよ、もうすぐ上がりだ。」

と答える。銀三が早速、

「例のカメラ取り付ける話だが、頼めるかい。」
「話付いた、出来高次第だが取引可能だとよ。」

と真理子と監視カメラの録画データを渡す件を暗に示す。イチは喜び、

「ありがとう、銀さん!」
「早速、交渉してくれて。」
「もう仕事終わるんだ、終わり次第すぐに行くよ。」

と声が上ずっている。銀三は微笑み、

「分かった、待ってるぜ。」
「裏口開けとくから、管理人室まで来てくれ。」

と返す。イチは、

「分かったよ、じゃあ。」

と言うと通話を終える。銀三は、裏口へ行き鍵を開けると管理人室に戻った。銀三は時計を見ながら、

(イチ次第だが、仕事までにカメラ付けられるかな?)
(その時は、イチに鍵渡して仕事行くか。)

と思い、押し入れを開けて袋を取り出す。予備の私服をいくつか入れて有った。ここに泊まって翌日に着る為に置いて有る物だ。屋上で行為に及んだ為、手で払っても落ちない汚れが付いていた。

職場に行くのに、汚れたままではと思い着替える。汚れた衣類は袋に入れて持っていく事にする。押し入れから掃除機を取り出して行為に及んだ四畳半の部屋を掃除する。掃除が終わり、

(イチにお茶出さないとな。)
(コンビニに買いに行くか。)

と銀三が思っていると風呂場の扉を開く音がして、すぐにドライヤーの音がする。トイレの横に小さな洗面台が有り、先程銀三が押し入れから出したドライヤーを置いていた。それを真理子が使っているのだろうと銀三は思った。

真理子は、銀三が用意した服がピッタリなのに少し驚きながらも髪を乾かし終わると、四畳半の部屋に向かう。パンツも補正がしてあり真理子のサイズに合っていたのだ。銀三が待っていて、

「これから、知り合いが監視カメラ付けに来てくれる。」
「俺は、知り合いに出すお茶買いにいく。」
「アンタ、どうする?」
「ここに居ても良いぜ。」

と真理子の顔を見るなり話してくる。真理子は、

「私も出るわ、支部に戻らないと。」

と言い、

「この着替え、ピッタリで驚いた。」
「おいくらかしら?」

と財布を取り出すと銀三が手を振り、

「必要になるかもと買っといたんだ。」
「サイズはこの前の時に分かっていたからな。」
「金は要らねえ。」

と言う。真理子が困った様に、

「前も言ったけど、金品を受け取ってはいけない規則なの。」
「これで足りる?」

と万札二枚を渡そうとする。銀三は首を振り、

「そいつは仕事での話だろ。」
「屋上の事は仕事か?」
「違うだろ、身体使えってヤクトリの規則でもあんのかい?」
「アンタの意志だ、俺が迫ったけどな。」
「アンタが俺にヤられても良いって思った訳だ。」
「プライベートな事だ、金は要らねえ。」

ときっぱりと告げる。真理子は、

「私の意志であなたと関係したの?」
「プライベートの関係?」

と少し戸惑い悩んでいたが銀三が笑い、

「俺はアンタを自分の女だと思っている。」
「アンタがそう思っていないとしても関係ない。」

と断言する。真理子が慌てて抗議しようとするのを制する様に、

「もう、出掛ける時間だ。」
「上手く行けば、明日から録画のヤツ渡せる。」
「連絡するよ。」

と言うと隣の四畳半に行き、ドアの方に向かう。真理子は納得のいかない表情だが銀三に何も言わずに歩いていく。2人で一緒に裏口を出て、来た道を逆に戻る。すぐにコンビニが見えて来た、

「駅、分かるな?」

と銀三が聞くので真理子が頷くと

「じゃあ、またな。」

と言い、銀三はコンビニに向かう。真理子は銀三を見送り、フゥーと溜息を付くと駅へと歩き出した。


 真理子は支部に戻ると捜査状況を確認する。ツープッシュ摘発に繋がる情報は上がって来ない。電車での内偵捜査の方も半グレの痴漢グループは現れていない様だ。

部長の話では、ここ最近半グレの痴漢グループが現れた情報は無いと言う。どうやら駅や電車内での警ら活動の影響か連中はなりを潜めている様だ。

真理子は、ツープッシュ購入を予想した客達の内偵捜査に当たる捜査官達を早めに帰らせる。捜査が始まれば朝七時から真夜中の三時までの二交代となる。

暫く休みを取れないだろう、なるべく早く休める時に休ませたかった。緊急時に備えた待機組の部下達を残して全員帰ったのを見届けると真理子は、課長室に戻った。

椅子に座ると頭を両手で抱えて俯く。考えまいとしてきた今日の出来事が思い出される。

(信じられない…)
(縛られて、バイブで弄ばれ、浣腸なんて…)
(レイプされて、屋上では遠目とは言え衆人環視の元セックスなんて…)

真理子の顔は真っ赤だった。半グレの拠点を知る為に銀三に許した行為が、全くの想定外で破廉恥で卑猥極まり無い羞恥と汚辱に満ちた物だった。

(しかも、それに身体が敏感に反応してた…)
(恥ずかしい位に濡らして、銀三の指摘通りだわ…)
(セックスの時は自ら淫らな言葉を口にしたのをおぼろ気ながら記憶に有る…)

真理子は机の家族の写真を見て激しい背徳感と罪悪感が襲って来た。


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