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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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はるかぜ公園の涙・家飲み-5


 いきなり琴美が俺ににじり寄る。不意のことにグラスを持ったまま固まった俺の左耳に顔を近づけて、ふぅっ、と息を吹き込む。

「こういうこととか」

 何事もなかったかのような顔で元の場所に戻る琴美に向かって左曲がりに収めていたおちんちんがゆっくり勃起を始める。やべ、今日ボクサーショーツだし、このまま硬くなると位置的にキツイな。

「あとはねぇ、挿れられる前にフェラしようとしたりとかするんだけどウザがるし。さっさと挿れてさっさと射精したい、みたいなさ。で、出しちゃったら自分ひとりすぐ寝ちゃうし」

「……ま、それは、確かにひどいな」

 そう言いながら、琴美に気づかれないようにちょっとでもキツくならないような位置に調整する。

「ね、ひどいでしょ。ただセックスだけの関係だったら付き合ってたってなんにも楽しくないじゃん。ねぇミラモールは行ったことある?」

 しのちゃんとデートしたショッピングモールだ。公園で会ったしのちゃんと母親の姿が一瞬脳裏をよぎる。

「あ、うん、あるよ」

「あそこも連れてけ、って前から言ってんのに全然。そもそも会うこと自体減ってて、場所もあいつの部屋かここ。あたしが作ったごはん大した感想もなく食べて、ちょっとテレビ見たらさっき話したみたいなセックスして終わり。会話も少ないし、あたしが仕事の愚痴とかちょっと言っただけでうるさそうな顔するし。だったらさ」

 琴美がグラスを空ける。

「まだ、あんたと話ししているほうがましだよ。あたしの話を聞いてくれるもん」

 水滴がついたグラスをテーブルに置いて、ふうう、とまたため息をつく琴美の目が虚ろになってきている。ベッドボードの上の目覚まし時計をちらっと見ると一時を回っている。それでなくても仕事で疲れているはずだし、こんだけ飲んだら眠くなるのが普通だ。

「……あんたってさ」

 睡魔と戦いながら出しているような声だ。

「なんていうか、女の友達より、愚痴が言いやすいんだよ。ちゃんと聞いててくれるし、男の目線から、アドバイスしてくれるし、なんでか、は、わかんないけど、エロいこ……と……とか、言える……しぃ……」

 琴美の手からグラスが離れてことん、とテーブルに着地する。

「あんたに、彼女いないの、なんか不思議、なんだ、よ、ねぇ……だから、さぁ、麻衣ちゃん……とか、付き合っちゃえばい……」

 ベッドに完全にもたれ掛かって後頭部を布団の上に乗せた琴美の半開きの口からやがて寝息が漏れ始める。両手はだらんと下に伸びている。
 俺は一本目の氷結をやっとこさ空けた。琴美は酔って熟睡したらなかなか起きない。入社二年目の忘年会の二次会で行ったカラオケルームで二時間爆睡していたのは社内では語り草だ。
 このシチュエーション、しのちゃんと付き合う前に密かに狙ってはいた。できれば琴美の部屋で飲んだりして、琴美が熟睡したらいろいろと……まあ、睡眠レイプする度胸はないけど、性的嗜好を満たしたいと企んだことは事実だ。
 でも、しのちゃんという「こいびと」ができて、琴美をオナペットにすることがほとんどなくなって、それこそ「こいびと」同士が二人っきりの部屋ですることを双方同意でしのちゃんとしたりしている―さすがに「挿れ」たりはしてないけど―現状では、こういうシチュエーションは不要になっている、はずだ。
 いらなくなった途端に手に入る。なんとかの法則にありそうだな。
 俺は、ローテーブルの上のグラスや空き缶をキッチンに片付け、ローテーブルを琴美の身体から離れるようにずらした。琴美の横に腰を下ろし、琴美の寝顔に俺の顔を近づける。リップがすっかり取れた半開きの唇からアルコール臭い息臭が寝息とともに漏れ出す。その唇を人差し指でそっと撫ぜる。琴美は反応しない。
 ローテーブルを片付けている間に萎えていた勃起が蘇る。琴美のオフショルダートップスの襟を摘んで開く。浅黒く焼けた琴美の胸元とベージュのブラジャーが覗く。ゆるやかな稜線を描く両方の乳房の上半分くらいまではチラ見したことが何度もある。
 俺の全身を、酔いによるものとはまた違う火照りが走る。琴美の襟から手をいったん離して立ち上がる。キッチンへ行き、さっき使っていたグラスに水を入れて一気に飲む。
 胸の中を高揚感が飛び、その背後から背徳感が追いかけてくる。はるかぜ公園でしのちゃんの母親と会って以来萎えていた性欲のスロットルを開き、夢精することさえなかった溜まりまくった精液の制御弁をぶあっと開放しようとしている。それを俺の倫理観や小心さを燃料にした自制心が、やばいことすんなよとすぐ後ろから捕捉してくる。
 空中戦を呈しかけたそのとき、亀頭の先端の先走り液がボクサーショーツに染み込んで乾燥し亀頭と繊維が軽くくっついていたのが剥がれる刺激がトリガーとなって一気にフルスロットルになった高揚感が後方乱気流を発生させ、それを受けた背徳感は推力を失ってゆっくりと落下していった。


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