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母体の神秘
【熟女/人妻 官能小説】

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母体の神秘6-2

ある日の動画のタイトルに「受精」と書いてあったので

若干不安になりながら再生ボタンを押すと

その動画には何か顕微鏡を覗いた時のような画面が映し出されていた。


『ここ数ヶ月間、成一くんママの女の子の日に

使用済みの生理用品を漁らせて貰ったんだ』


前より性知識が豊富になっていた俺は、それがママの生理の日の話だとすぐ理解し

竹太郎さんがママの生理用品を、家のゴミ箱から探し出す姿を想像して気分が悪くなった。


『お前らに女の子の中にある子供を作る為の素材、「卵子」を見せてやりたくてな。

ただ、生理の時に出てくる卵子は壊れて見えなくなっている場合が殆どだから

あんまり期待はしていなかったんだが、なんと奇跡的に見つけることができたので

こうやって知り合いの研究所から少しの間借りたデジタル設備を利用して

お前たちに性教育の神髄を披露してやろうと思ったんだよ!』


何かの難しい研究で使うような

顕微鏡らしいデジタル設備まで準備していた竹太郎さんの

気合の入り具合に少しだけ引いたものの

俺も隣りにいる松夫も実際の「卵子」を拝んでみたかったので

画面を食い入るように凝視した。

因みに松夫は、タブレットを俺の部屋に落としていったことに

まだ気付いてないらしかった。

というのも、松夫の親父、竹太郎さんは電子機器類を松夫にいくつも買い与えているらしく

あの高性能タブレットも沢山ある端末の内の一つだったみたいだ。

その各種端末を介して松夫親子間で「寝取り進捗具合」なんぞを共有しているため

他人の物を無断で借りるのには気が引けたが

しばらく俺がタブレットを預かって様子を見る事にした。


動画内が一瞬明るくなり、やがて少しずつ光や焦点が調節されていくと

画面の真ん中に、小さな円状の細胞みたいな物が映った。


『ほら、見えるか?お前らが観てるその丸っこいやつが、女の子のお腹の奥で作られる卵子だ。

つまりこれは成一くんママが作った卵という事だな・・・

お前ら集中してよく見ておけよ?』


(これが・・ママの卵子・・・?)

毎回性教育の時間の度に新しい衝撃を受けるのが

今や当たり前になってしまった感はあるが

俺は画面に映る、丸くて透明な帯状の膜に包まれた物体が

俺のママが男の人の子孫を残してあげる為に

子宮の奥深くで造り出した、女の人の繁殖材料である事に厳かな感動を覚え、

同時に自分の弟か妹の素への情みたいなものが湧いてきた。

でもその感動は竹太郎さんが発した、次の言葉で一瞬でかき消された。


『それじゃあ、今しがた俺が出した新鮮な精子を成一ママの卵子にかけるからな!

俺たちの精子と卵子が受精する瞬間をよく見とくんだぞ!』


そう、画面に見えるママの卵子の受精相手は

本来の、正当な交配相手である俺のパパの精子ではなくて

隣りで食い入るように画面を覗いている松夫の親父である、

パパや俺とは血の繋がりもない、赤の他人の竹太郎さんの精子なのである。

既に結婚相手とではなくても女性が妊娠する事ができるのを知っていた俺は

目の前に見える俺のママの卵に、竹太郎さんの遺伝子が突っ込んでいくのを

ただ見ているしかない残酷な運命に打ち拉がれながらも

俺や松夫とは違う組み合わせの新たな生命が

一瞬とはいえ誕生する未知の状況に、期待にも似た高揚感を感じるのだった。




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