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ご主人様は中学生。
【その他 官能小説】

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ご主人様は中学生。-4

何だかんだでスーパーについた。
「坊ちゃ…鷹也さん家ってカレールー何?」
「…知らねぇけど、静枝さんが作るからお前ん家と一緒じゃね?」
「あぁそうよね。じゃあコレでいいかな。」
一番安いのを手に取る。
「…。」
止めた。ここは庶民の意地。ちょっと高いのにしよう。
「あと…チョコは…」
「チョコなんて入れんの?」
「うん、隠し味。美味しいんだぁ。」
「へ-」
「何か他に食べたい物ある?」
「別に…」
「あ!!アイスだぁ-♪」
アイスを見つけた途端、足が動いちゃったんだもん。坊ちゃんが白い目で見てても気にしないもん。
「鷹也さん、どれにする?」
「買うのかよ。」
「買わないの?コレ美味しいよ-!!」
「俺はいい。」
「そう…。」
「お前は買えばいいだろ?」
「うん。買う気満々だけど?」
何かお前といると年上といる気しねぇよ、なんて聞こえたけど空耳だよね?
会計をすませてスーパーを出たら、いい感じに夕焼けが広がっていた。
「むぁってする…」
スーパーの中が涼しかったから、外の気温差で相当体力を奪われる。
「え?」
自転車のカゴに買った物を入れると、鷹也があたしの手から自転車を奪った。
「ちょっと坊ちゃんに自転車漕がせられないよ。」
「お前よか力ある。」
「いいって。あたしの仕事だよ。」
「お前アイス溶けるぞ。」
「あ…でも…じゃあ自転車ひいて帰ろ。アイス食べながら乗れないし。」
そうだよ、アイス買ったんだ!!溶けるのは困るし。
「そうだな。」
鷹也の返事を聞くのと同時進行で、アイスの包みを破いた。
ジャイアントコーン…大好き。
「うま-♪」
ちょっと溶けてたけど、旨いよ!!ジャイアントコーン!!
「鷹也さん、一口どぉ?」
「いいって。」
「絶対旨いよ!!ハマるよ、庶民の味!!」
「…甘い…」
「美味しいでしょ-?」
「あ-…、まぁまぁだな。」
「まぁまぁとか言いながらさぁ…それ何口目?」
「ん-?」
「と-ぼ-け-ん-なぁ!!」
「…ほらよ。」
「あぁ〜…私のジャイアントコーンがぁ…」
残り少なくなったあたしのジャイアントコーンを秒速で食べきった。
「ごち。」
コンビニのゴミ箱に包みを捨てて、鷹也から自転車を奪おうとしたけど…
「な-んでさぁ!!」
上手くかわされた。
「…後ろ乗れ。」
「え…」
「お前のせいで、家に帰るの遅くなんのが嫌だ。」
「…は-い。」
この坊ちゃんは人の気持ちが考えた事あるのかしら…。
「あたし人乗せるの得意だけど、人の後ろになるの慣れてないんだよね…」
「行くぞ。」
「う…ん。」
「掴まれって。」
細ッ!!坊ちゃん、細いよ!!あたしより。
「わッ!!速い-!!」
腰に腕を回すと、自転車は急発進した。
あたしが漕ぐより速い!!風をきるってこういうことなんだね。
「こ-わ-い-け-ど楽し-い!!ほっほ-い」
調子に乗って両手を離したら、バランスを崩し掛けた。ハンドルが弧を描く。
「うッわ!!」
「きゃ〜〜」
思わず鷹也をギュッと抱き締める形になってしまった。まぁ事故だ。
「馬鹿佐里ッ!!」
「す…いません。」
「お前はもうしっかり掴まれってろ。」
「はい…」
もう何も言わないので、早く家に着いて下さい。


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