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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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婚外恋愛 (2)-2

 あの年の四月中旬、彼女は学生時代の友人との二泊三日の旅行で家を空けたことがある。子育てのちょうどよい息抜きにもなるし、私はここでも快く送り出した。
 なんのことはない、旅行というのは大嘘で、Yと最後の時間を過ごしていたという。妻とYは空港近くのホテルにこもり、ひたすらセックスに明け暮れた。今度はまたすべて中出しだった。
 初めての夜からほぼ一ヶ月、安全日なのかと尋ねるYに、ゆきは「聞かないで」とキスで口を塞ぎ、「最後だから」「今日は中に出して」と囁いた。

 私ではない男と舌を絡め、両手を男の背中に回してしがみつくゆき。両脚を大きく広げ、射精の瞬間にはYの腰をぎゅっとホールドする。
「Yくんの最後の思い出、いっぱいちょうだい」
 性的快楽に全身がくがく震わせつつ、クロスさせた足首でなお一層男の身体を締め上げる。
「Yくんの精子、ゆきのおまんこの中に出して……!」

 おそらく私の妻に一番たくさん中出ししたことがあるのは、私ではなくYだ。彼らの最初の夜だけですでにその疑惑が生じていたが、この最後のセックスで確定した。数える必要をまったく感じないほどの回数、ゆきはYの生中出しを受け入れた。
「友人との旅行」には、初日の朝早く出かけ、最終日の深夜に帰宅したことを覚えている。疲労の浮かぶ顔で「ただいま。久しぶり」と微笑んでいた妻はどこか色っぽかった。丸々三日、好きな男に抱かれ種付けされていたのだから無理もない。思わず抱きしめ、キスしようとしたら、「疲れてるから」とまたするりと逃げられた。

 旅の写真を見せてよという私に、携帯が壊れ、撮った写真がパーになったと残念がって見せたゆき。今にして思えば用意周到な女である。一緒になって残念がってくれるお人好しの――でも身勝手な――夫のことを、心の中で嘲笑っていたのだろうか。この女に今すぐ見せてやりたい。今私の手元にある、「あの旅行」の大量の写真と動画の数々を。

「Yくんの精子、ゆきのおまんこにいっぱい出して……」「もっと奥まで挿れて……」「子宮の奥に精子出して……」「ゆきの一番奥に射精して」「気持ちいいよ……ゆきの子宮とYくんのおちんちんがチューしてる……」「お口でもチューしよ……」「YくんとチューしながらYくんの赤ちゃん妊娠させて……」「もっとして……もっと出して……」「もっとチューして……」「Yくんの精子でゆきのこと妊娠させて……」「あぁ、出されてる……すごいドクドクいってるの……」「ゆきのおまんこにYくんの精子、入ってきてる……」「嬉しいよ……Yくんの精子あったかい……」「ゆきの子宮、Yくんの精子でたぷんたぷんになっちゃった……」「中に出してくれてありがとう……赤ちゃんできるかな……」「妊娠できるかな……」

 私との子作りのときでさえ一度も吐いたことのない言葉を連呼する妻。Yの身体にしがみつく妻の左手薬指には、見たことのない指輪が嵌められていた。

 最後の射精に至っては「このままがいいから」と拭き取りもせず、そのままショーツを穿いていた。帰宅した妻を私が抱きしめたとき、彼女の膣の中にはYの精液がたっぷり注がれ、溢れたものが下着を汚していたということである。初めて彼らが結ばれた日と同じ。汚れた股間を洗いもせず、年下の恋人に注がれた愛のぬめりを下腹部に感じながら、妻はいったいどんな気持ちで眠りについたのだろう。

  *

「ゆきさんとは……すみません、遊びのつもりでした……」

 喫茶店の奥まった席で私に頭を下げるY。謝ることはない。むしろそうでないとかえってやっかいだと思っていた私は、Yの言葉にひとつ安堵した。ZにしてもFにしても、あくまで大人の遊びという一線を守っているからこそ、私も安心して妻を差し出せる。
 八年前も遊びだったのか重ねて聞く。
「あのときは無我夢中で……ただお別れする一ヶ月間、少しでも一緒にいたいということしか考えてませんでした。本気だったかもしれません。でも幸せな家庭を築いてるゆきさんとどうこうなれるとは思ってなかったです」

 私は彼に、ゆきと今までどおり関係を続けることを許可した。
 最大の懸念点であったYが本気ではないことがわかり安心したのもあるし、それでも変な動きを見せれば彼をいつでも社会的に抹殺できる材料――同罪のゆきも会社を追われるだろうからあまり使いたくはないが――もゲットした。
 それにもし、二人の間を強制的に断ったとして、ゆきがまた影でこそこそ私を裏切るような真似をしたらという恐怖もなかったといえば嘘になる。Yは遊びというが、ゆきの側は彼に少なからず恋心を抱いているのだ。
 ならば私の手の届く範囲で遊ばせておこう。私は寝取られ性癖を満たし、ゆきは夫公認で婚外恋愛を楽しめる。夫の他に想い人のいる美人妻の尻の穴を毎日舐めるのも悪くはないではないか。

 喫茶店の片隅で股間を固くし亀頭の先端を濡らしながら、私は情けない皮算用をしていた。

 話の中で私の性癖にうすうす気がついていたらしいYは、私の「継続」提案にさして驚かなかった。人生終了のピンチが一転ノーダメージで乗り切れそうとわかり、小躍りしているだろうか。
 いくら私が、今日会ったことはゆきには言わないこと、必ず報告と記録を残すことを重々しく伝えてみたところで、彼にとっての私は「妻の身体をやすやすと他人に差し出しハメ撮りを所望する変態夫」。内心あざ笑っているに違いない。
 そこまで分かっていながらなお毅然とした対応の取れぬ私は、やはり変態で惨めな男である。

 帰りの電車の中で、自宅に仕掛けたボイスレコーダーから新たなファイルがクラウドにアップされているのに気がついた。昼間からオナニーをする、ゆきの喘ぎ声が収められていた。切ない声でYの名前を口にし、中出しを懇願する女の声だった。


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